kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年12月27日

Old Firmのお歌の件(アップするの忘れてた)と、フットボール界のbigotry問題

ガーディアンのトップページに、Celtic v Rangersの実況のリンクがあって:
http://www.guardian.co.uk/football/2008/dec/27/rangers-celtic-old-firm-derby

(試合結果は本題じゃないので飛ばしますが、セルティックは水野が後半途中交替するまで出ていたとのこと。)

これで思い出したんだけど、メモだけしてアップしてなかった記事があるのでそれを。

レンジャーズのサポの一部が試合のときに歌う、例の「飢饉の歌 Famine song」に、事実上「強制力のある禁止命令」が出されました。

Banning order over 'Famine song'
Page last updated at 15:29 GMT, Tuesday, 16 December 2008
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/glasgow_and_west/7786133.stm

「飢饉の歌 Famine song」については下記(過去記事)参照。

08年09月17日 グラスゴー、Old Firmの「お歌」の応酬について――背景は北アイルランド紛争です。
http://nofrills.seesaa.net/article/106686530.html
レンジャースとセルティックのOld Firm(意味的には「グラスゴウ・ダービー」)の試合で、レンジャースのサポが「じゃがいも飢饉は終わったんだから、アイルランド人は国に帰れ」という「移民排斥」のお歌を歌いました(この歌は、決してぬるい「サポ同士の応酬の歌」ではありません。明白に「排斥の歌」です。これ歌ってるのは「普通のサポ」じゃない)。……

ポイントは、このお歌は簡単に言えば、「プロテスタント」による「カトリック排斥」の歌だ、ということです。

今回、キルマーノックの裁判所がそのことに対して明確な判断を示した、ということで、大きな前進なのかな。(なんでまたキルマーノックなのかと思ったら、レンジャーズ対キルマーノックの試合でFamine songが出たかららしい。^^;)

BBC記事の要旨:
キルマーノック地裁で、レンジャーズ・サポのWilliam Walls(20歳)に対し、宗教的・人種的偏見によって平穏を乱したとして有罪判決が下された。彼は2年間、保護観察下に置かれる。

事件があったのは11月9日のキルマーノックでの試合でのことだった。レンジャーズはファンに対し、「飢饉の歌」を歌わないよう要請していたが、この歌が歌われた。

判決後、キルマーノック検察のLes Brownは、「当局はレイシズムとビゴトリーの事例はすべて、非常に深刻なものと受け取っている。人種的・宗教的偏見による違法行為については、すべて、法廷に訴えていく。この件ではスタジアムにいた警官とも上級職員とも緊密に連携し調査を行ない、被告人の行動が法廷で完全に明らかになるよう万全を尽くした。キーとなる証人はレンジャーズが雇っていた場内係員で、彼らが被告人の行動を警察に届け出た。彼らは証拠を述べるにあたり、公平な態度で率直であり、そのことに感謝したい」とコメントした。

Strathclyde警察のJohn Nielsonは、「クラブと連携を取って、フットボールにおける人種差別的、および/または宗派差別的な行動を撲滅していく。ああいうものは看過されない。歌であれシャントであれ、他の行動であれ、人種差別的もしくは宗派差別的な性質であると思われた場合は、積極的に対処していく」などとコメントした。


つまり、「飢饉の歌」を歌ったら警察が逮捕しに来る、ということ。上記引用符内の最後に出てくるNielsonさんによると、Strathclyde警察がフットボールの試合でのセクタリアニズムやレイシズムで誰かを逮捕する事例は非常に多くあり、今後もその方向に変わりはない、とのこと。

これは諸刃の剣というか、そういうことに対して「検閲だ」とか「言論の自由の侵害だ」とかいうスタンスをとることが有効だと思っている人たちが相手なので(つまり、人種差別や宗教差別を煽るようなことを言ってはならない、というのを「ゆきすぎたPC」と見ている人たちなので)、変な方向に暴発しなければいいのだけど、と強く思います。鬱屈した形の、直接的な暴力に出ることも珍しくないのだから(ニール・レノン襲撃事件参照)。

で、Old Firmのお歌とは別件なのだけど、さっきガーディアンで見た記事:

FA to tackle homophobia with video featuring football stars
Jenny Percival
The Guardian, Saturday 27 December 2008
http://www.guardian.co.uk/football/2008/dec/27/anti-homophobia-football-video-fashanu

イングランドのリーグで、ホモフォビアのお歌が流行っているようで――私がニュース記事で見た記憶があるのには、トッテナム→うち→ポーツマスと移籍したソル・キャンベルが、先日のトッテナム対ポーツマスの試合で、トッテナムのサポ席から、ホモフォビアでレイシズムなお歌を浴びせられたという記事があるのだけど――、これに対してFAが「キャンペーン」を始めることになった、という報道。

キャンペーンは、ベカム(←イングランドのリーグにはいないけど代表ではプレイしている)、リオ、ソル、カラミティ・ジェイムズ、ルーニー、アシュリー、クリスチアーノ・ロナウドといったスター選手が出演するビデオで、映画館とかサッカー・スタジアムで流されるようです。まだ詳しいことは決まっていないようですが。

フットボールにおけるホモフォビアには、次のようなことがありました。
Justin Fashanu was the first openly gay professional player when he came out in 1990. Eight years later, after he committed suicide, a coroner said prejudices, and the sexual assault charge he was facing, probably overwhelmed him.

Jason Bartholomew Hall, of the Justin Fashanu Campaign, said: "Footballers are revered by youngsters. It would be fantastic if they saw their heroes saying that homophobia is unacceptable."

1990年、ジャスティン・ファシャーヌがカムアウトして、ゲイであることをオープンにした最初のプロのサッカープレイヤーなった。8年後、彼は自殺した。自殺後に検視官は、偏見があったことと性的暴行容疑がかけられていたことに耐え切れなくなったのではないかと述べた。ジャスティン・ファシャーヌ・キャンペーンのジェイソン・バーソロミュー・ホール氏は、「フットボーラーは若い子たちの憧れの的です。ヒーローたちがホモフォビアは受け入れられないと発言するのを目にすることになれば、すばらしいことでしょう」と語る。

ファシャーヌは1961年、ロンドン生まれ。ノリッチ、ノッティンガム・フォレスト、マンチェスター・シティ、ウエストハムなどでプレイし、カムアウトしてGay Timesの表紙に出て、現役生活の終わりに米国でプレイしていたときに、17歳の男性に性的暴行をはたらいたとして警察で事情聴取を受けたが逮捕はされず、その後イングランドに戻ったときに自殺。37歳だった。
http://en.wikipedia.org/wiki/Justin_Fashanu
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/87288.stm

フットボールにおける差別をなくそうというキャンペーン団体、Kick It Outの人は次のように語っています。
Danny Lynch, of Kick It Out, said that football - often seen as the one of the last bastions of homophobia - was out of synch with public opinion. "When we were set up 15 years ago, monkey chanting and banana throwing was commonplace, but football has changed and you just don't see that kind of behaviour any more. But in the absence of traditional racist abuse, we have seen this sharp rise in homophobic abuse and dealing with it is now a key part of our remit, " said Lynch.

Kick It Outのダニー・リンチ氏は、フットボールは、いまだにホモフォビアが強く残っている最後のエリアのひとつだとよく言われるが、世論とずれていると述べる。「15年前にKick It Out が設立されたときは、猿の鳴き真似やバナナ投げ(いずれも人種差別)が当たり前のようにありました。しかしそれからフットボールは変わりました。そのような行為はもう見られません。けれども、昔ながらの人種差別が消えたかわりに、ホモフォビアが急増しています。我々としては、それに対処していくことが肝要です」

※この記事は

2008年12月27日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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