kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年12月11日

ゴードン・ブラウン、党首討論でものすごい「言いまつがい」をする。

久しぶりに見直してまた笑々々々々々。「ほぼ日」の「言いまつがい」コーナー、「クララ」さんのご投稿@2004年。
今でもぶっ飛びまくりの友だちの話。
学生時代に初めてアメリカに行った時、
行きの飛行機で、
朝日に輝くアメリカ大陸を見て一言!
「オ〜、ユナイテッド・ステイツ・
 オブ・キングダム!」

http://www.1101.com/iimatugai/archive_more1122.html

金の言いまつがい (ほぼ日ブックス)金の言いまつがい (ほぼ日ブックス)
ほぼ日刊イトイ新聞

銀の言いまつがい 言いまつがい (新潮文庫) オトナ語の謎。 (新潮文庫) 日本語でどづぞ―世界で見つけた爆笑「ニホン」誤集 (中経の文庫) ほぼ日刊イトイ新聞の謎。 (ほぼ日ブックス #)

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……てなぁ話の枕。ってなわけでユナイテッド・ステーツ・オヴ・キングダム(笑)のゴードン・ブラウン首相の「言いまつがい」、いってみよー。会期が始まったばかりの英国会でのPrime Minister's Questions(PMQ: 党首討論)@10日でのこと。
It was only a slip of the tongue... The problem is, a lot of people suspect Gordon Brown might actually believe it.

When the prime minister said "we not only saved the world", when, I think, he meant to say, "we not only saved the banks", he gave David Cameron a priceless opportunity to accuse him of being more concerned with grandstanding on the global stage than dealing with the fears of small businesses and homeowners caught between a Northern Rock and a hard place.

ただの言い間違いではあった……問題は、多くの人々が、ゴードン・ブラウンは本気でそう考えているのかもしれないという疑念を抱いたことだ。

ブラウン首相は「私たちは銀行を救済しただけではなく」ということを言おうとしたのだろう。しかし実際には「私たちは世界を救済しただけではなく」と発言した。そしてデイヴィッド・キャメロン(保守党党首)に、お金では買えない価値のある好機を与えてしまった。キャメロン党首はブラウン首相を、にっちもさっちもどうにもブルドッグ状態にある零細企業や住宅ローンを抱えている人たちの恐怖に対処するよりも、世界という場で目立とうとすることにご執心であると批判した。【一部超訳】

―― David Thompson, BBC Political Correspondent
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7775139.stm


BBCの記事に党首討論のビデオ(30分くらい)がエンベッドされているので、実際の発言はそれでご確認を。「そのとき」は3:10です。2:25くらいから見ればコンテクストがわかります(ブラウンの発言の元となったキャメロンの質問がそのあたりから)。

「そのとき」の直後、3:11に、まるでイングランド代表の試合での「……スティーヴン・ジェラード、デイヴィッド・ベッカム……ルーニー・ランズ・イン、ルーニーズ・ジャスト・イン・フロント・オ……ゴォォォーール! ワット・ア・ラッヴリィ・ボー・フロム・ベカム!!! アン・アメイズィング・ゴォー……」のときのような歓声が沸き起こり、3:14から3:18まで、カメラが保守党の議員席をとらえますが、フロントベンチはみんなにやにやにやにやしてるだけだけど、バックベンチがすごい。テラスですかここは。キャプチャ画像ではわかりづらいけれど、バックベンチがみんな、手を上げ下げしたりして大騒ぎです。



議長もこの表情。



こういう具合で、議長が立ち上がって、Order, order(静粛に、静粛に)をやるんだけど、保守党のゴール裏、いや、バックベンチは騒がしい。3:40にはゴードン・ブラウンがしゃべり始めているのだけれど、まだ静まらない。ここでブラウンが、"save the world's banking system" と言い直し(3:45くらい)、そのまま話を続けて3:48で労働党席からの同意の声が沸くころにようやく、保守党席が静かになってるみたいです。

そして4:20過ぎにブラウンが席に戻り、キャメロンが足取りも軽く、肩の辺りに「わくわく感」を漂わせて発言台に歩み出し(アドレナリンが止まらない、という感じ)、開口一番、Well, it's now on the record. (議事録に記載されましたね)と。そして「ははははは」の大合唱が保守党席から。キャメロンの左側に姿が見えるオズボーン、笑いすぎ。(オズボーンは最近、うちら日本人には「黒いピーナッツ」な感じのする「ロシア富豪との関係」でいろいろありましたね……最終兵器としか言いようのない筋から話が出て、意趣返しで労働党のピーター・マンデルソンに矛先を向けたら、前髪ハラリと華麗にかわされ、最終的には握手で決着、というかそういうことになっていたと思いますが。やるなら徹底的に、えぐりこむように、打つべし、と思うけど。)

キャメロンが「首相は世界を救うとおっしゃるが、この国の企業を救うことにはあまり熱心ではない」と(鬼の首を取ったかのような調子で)述べ、保守党席が同意同意で大合唱すると、今度はカメラが労働党席に切り替わって、ブラウンの大苦笑。



このあと、キャメロンが「苦境にある零細・中小企業」の具体例を説明し(経営努力をしていても、融資が受けられないから11人をレイオフせざるを得ない企業の例)、それを受けてブラウンが「今の議論に抜けていた点があります」として、英国政府がやっている零細・中小企業のための融資のスキームのことを熱意を込めて説明しているのだけれど、ポンドの下落が止まらないというニュースを読んだばかりでは、聞いていられない気分……。それに買い手がつかないウールワースも、いよいよもうダメ、815店全店舗で閉店セールだっていうし。

Sterling hits new record euro low
Page last updated at 15:16 GMT, Wednesday, 10 December 2008
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7775191.stm
At one point, sterling declined to under 1.14 euros. It also touched a new low against a basket of currencies.

Interest rates have been cut both in the UK and in the eurozone, but they remain higher in the 15-member euro currency area.

The pound was also hit by new data suggesting the UK economy had shrunk by 1% in the three months to November.


PMQに戻ると、この後も互いの個人攻撃っぽいところでキャメロンが「あちらは世界を救ったと思っているが」云々と述べる、というくだりがありますが、そういう言葉のあやみたいなのは別として、キャメロンの勢いはすごい。中身の問題じゃなくて勢いがすごい。煽る煽る。さあみなさんご一緒に、"He's done ..." "Nothing!" っていう感じ。ちょっと異様な雰囲気。

対するブラウンも「保守党は1980年代と同じで、この苦境でも何もしない。政権担当能力はない」ということを繰り返すんだけど、どう見ても劣勢。そのまま党首討論は終わります。ガーディアン(笑)。(←討論を聞けばわかります。)

なお、PMQは、前半は政権党とOfficial Oppositionの党首との1対1の討論ですが、後半は党を問わず議員と政権党トップ(首相)との一問一答形式の質疑応答です。議長が指名した議員が自分の席で起立して質問し、首相が答えます。第三党のLib Demsの党首、ニック・クレッグはここで質問に立ちます。

この部分に入ってからもこの「PMQという場」の空気が生き生きと感じられる内容で進んでいますので、最後まで見てみるといいと思います。トピックは景気対策のことから、Sky TV制作の番組で、テレビカメラの前で身内による自殺幇助で死んでいく男性のドキュメンタリーのこととか(LibDemの議員が、「私の選挙区の有権者です」と述べて首相の考えを質問する。この質問が出たときの議場の空気の変わり方がすごい)、最近社会問題になっている子供の虐待死のこととか(この質問でも空気が変わる)、いろいろあります。

トランスクリプトは、しばらく待てばダウニングストリートのサイトにもアップされます。
http://www.number10.gov.uk/Page17739

トランスクリプトだけではなく映像もおそらく同じページにアップされるから、聞き取りの練習に使うにもいいかも。ブラウンもキャメロンも非常に聞き取りやすいし、全体的にノリがいいからさくさく聞き取れます。各議員のは……2人スコティッシュがいたけど、特別すごいアクセントではなかったと思います。

※この記事は

2008年12月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 06:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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