kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年08月11日

「パイプライン戦争」ではなく、ロシアの影響力への攻撃だ(ガーディアン、ジョナサン・スティール記者)

昨日、英国のメディアのトップページについてメモしたときに、デイリー・メイル(正確には日曜日だからメイル・オン・サンデー)が、今回のグルジアとロシアの軍事衝突について「パイプライン戦争」という名称を使っていることを示した。メイルの記事は下記。

The Pipeline War: Russian bear goes for West's jugular
By Svetlana Skarbo and Jonathan Petre
Last updated at 1:00 PM on 10th August 2008
http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1043185/The-Pipeline-War-Russian-bear-goes-Wests-jugular.html

メイルが「パイプライン戦争」なる名称を持ち出してきた背景は、この記事の冒頭に明らかだ。ただし極めてメイルらしい強引な記述なのだが――第一パラグラフの太字にした一語と、第二パラグラフの末尾の太字部分に注目。
The war in Georgia escalated dangerously last night after Russian jets reportedly bombed a vital pipeline that supplies oil to the West.

After a day of heightening international tensions, Georgian leaders claimed that the Baku-Tbilisi-Ceyhan pipeline, which transports oil from the Caspian Sea to Turkey, had been attacked. But it is thought the bombs missed their target.

つまり、ロシア軍はパイプラインを爆破しようとしたが、失敗したらしい、というのが事実だ。これがメイル的に「解釈/翻訳 interpret」されると「ロシア軍はパイプラインを爆破する(つもりだ)」(→「パイプライン戦争」)ということになる。なぜならそのパイプライン(の一部)がほかならぬ、「我が国」のものだからだ――少し後のほうに次のような記述があるのを参照。
The pipeline is 30 per cent owned by BP and supplies 1 per cent of the world's oil needs, pumping up to a million barrels of crude per day to Turkey.

It is crucial to the world's volatile energy market and the only oil and gas route that bypasses Russia's stranglehold on energy exports from the region.

そのパイプラインの30パーセントはBP(注:かつてのBritish Petroleum, 言うまでもなく英国の企業)が保有している。またこのパイプラインは1日に数百万バレルの原油をトルコに運んでいるが、それは世界の需要の1パーセントである。このパイプラインは不安定な世界のエネルギー市場にとって極めて重要なものである。また、この地域からの石油とガスをロシアが強い地域を迂回して輸送するにはこのルートしかない。

「虚偽」は含まれていないにせよ、どこにスポットライトを当てて書くかという点でかなり興味深い例である。読んでいるとぐるぐるしてきて、「世界」イコール「英国」、「英国」イコール「世界」、ルール・ブリタニア!という気分になる。ここまで(ある意味で)密度が濃いと、文章は「読むお酒」になるというか。

また、紙面ではどうなっているかはわからないが、ウェブページではこの記事に付属している写真が、「ロシア軍にやられて苦境に立たされるグルジアの人々(特に一般市民)」の図像ばかりであることも興味深い。

今回の軍事衝突にこういう「意味づけ」がなされていることを前提として、ガーディアンのジョナサン・スティール(超ベテラン記者)の解説・分析記事:

Analysis
This is no pipeline war but an assault on Russian influence
Jonathan Steele
The Guardian, Monday August 11 2008
http://www.guardian.co.uk/world/2008/aug/11/georgia.russia4

「今回のロシアとグルジアの間での衝突について、『パイプライン戦争』と呼ぶ向きもあるが、それは不正確だ」という指摘である。

もっとはっきり言えば、「パイプライン戦争」とかいう呼び名をつけても意味はないし情勢は正確には理解できんよ、という指摘である。

スティールは、「カスピ海の石油資源はひとつの要因である。この地域の石油はアゼルバイジャンのバクーからトルコのジェイハンの港へ輸送される際にグルジアを経由する。そのパイプラインは2006年5月に完成したもので、世界で2番目の長さである」と端的に解説したあとで、本論に入っている。(このパイプラインについては、国際石油開発株式会社のサイトに説明がある。)

Although its route was chosen in order to bypass Russia, denying Moscow leverage over a key resource and a potential source of pressure, the current crisis in the Caucasus is about issues far bigger than oil.

The Baku-Tbilisi-Ceyhan pipeline is only a minor element in a much larger strategic equation: ...

パイプラインのルートはロシアを迂回するように選択された。モスクワの影響力をそぐためだ。しかし現在コーカサスで発生している危機は、石油よりずっと大きな問題をめぐるものである。

バクー・トビリシ・ジェイハン・パイプラインは、より大きな戦略的均衡の中の小さな要素であるにすぎない。……


スティールはここでコロンを使って(「より大きな戦略的均衡」の説明として)、「地域全体のロシアの経済的・政治的・外交的・軍事的影響力をすべての面において減らしていこうとする動きが、米国、および旧ソ連で現在は米国の同盟国となっている国々によって為されている」ことを説明している。そして、「そのような戦略を最も熱心に支持しているのは、グルジアのサーカシビリ大統領である」、と。

サーカシビリは1967年生まれ、まだ40歳とか41歳の若い政治家である。20代前半でソ連崩壊を経験し、その後ウクライナのキエフ大学で法律を専攻して学位を取得、奨学制度で米国に留学、米国で弁護士をしていたときにシュワルナゼ関係者からスカウトされて政界入り、という経歴の持ち主だ。2003年、シュワルナゼが退陣した「バラ革命」の指導者のひとりで――というか、シュワルナゼの政党が選挙で不正をはたらいたとして厳しく非難した野党の党首で、「革命」(非暴力による議会占拠)後の2004年1月の選挙で大統領に選ばれた。(改めて見ると、あれがまだたった4年数ヶ月前のことというのがちょっと信じられない。)
http://en.wikipedia.org/wiki/Mikheil_Saakashvili

スティールは、「グルジアの『パイプラインの隣人』であるアゼルバイジャンやトルコは、カスピ海の石油による経済的利益を欲しているが、ロシアとの関係は良好に保ち、挑発は避けている」とし、この「パイプライン」関係国がすべてグルジアのような態度(「戦略」?)をとっているわけではない、ということを指摘している。したがって、これを「パイプライン戦争」と呼ぶのは不正確だ、ということだろう。

続いて記事は、今後の展望についての記述に入る。
The question now is whether Saakashvili has over-reached himself. Has his escalation of the South Ossetian crisis done more than destroy any chance of normalising Georgian relations with Russia as long as he remains president? Has it reinforced his image among many western leaders as a hothead, and set back his hopes of getting a promise from Nato this autumn to start membership proceedings? France and Germany led Nato's cautious camp in April when they forced President Bush to delay a membership action plan for Georgia for months. Their argument that Georgia is not yet ready may well be strengthened now.

現時点での疑問は、サーカシヴィリは行き過ぎてしまったのか、ということだ。彼が南オセチアの危機を激化させたことで、彼が政権にある限りロシアとグルジアとの関係を正常化する機会を完全に潰したという以上のことをしてしまっているのか? 西側指導者の間での短気な人物だというイメージをより強めてしまい、今秋にもNATO加盟の手続きができそうだという彼の望みもひとまずは見送りということにしてしまったのではないか? 今年4月、フランスとドイツなどNATOの慎重派は、米ブッシュ大統領に対し、グルジアの加盟の動きを数ヶ月間にわたって延期させた。グルジアはまだNATO加盟ができる状態にないという慎重派の意見がこれで強化されたということになるかもしれない。


というように、しょっぱなからNATOだ。そして次に検討するのが米国である。
The sudden crisis has put the United States on the spot. While supporting Georgia's Nato ambitions, the White House was leery of military action, knowing it could do little in the face of a powerful Russian response. Visiting the former Soviet republic in 2005, President Bush urged Saakashvili to keep cool. "Georgia's leaders know that the peaceful resolution of conflict is essential to your integration into the transatlantic community," he told a huge rally in Tbilisi.

この突然の危機で米国は厄介な立場に置かれている。グルジアのNATO加盟を後押しする一方で、ロシアの強烈な反応の前にはほとんど何もできないということをわかっているので、軍事行動には出そうにない。2005年にグルジアを訪問した際にブッシュ大統領は、サーカシビリ大統領に対し冷静さを保つことを強く要請している。トビリシでの大規模な集会でブッシュ大統領は、「グルジアの指導者の方々は、平和的な紛争解決をしてこそはじめて、大西洋をまたいだコミュニティ(NATO)のなかでやっていけるのだ、ということをご理解されています」と発言した。


2005年だとちょっと前すぎるのだが、米国のこの路線がその後の3年間で逆の方向になったと考えられる材料には特に思い当たらない(イラクもアフガニスタンも継続したまま、それどころかカシミールでの印パのにらみ合いだとか、クルディスタンでのトルコの爆撃だとか、イランとか……2005年5月だとイランが今のあの大統領になってないころじゃなかろうか。大統領選挙は夏だった記憶が<そのくらいさくっと調べればいいんだけどサボります)。

こういう前提があるところで今回のような衝突になった理由は私にはわからないが(元々緊張が高かった中で、双方が「あっちが先に手を出した」と言っている状態だし)、「西側の支援を当てにしてグルジアが攻め込んだ」というのはなさそうな気がする。(9日の産経新聞の記事に、「グルジアのサーカシビリ政権が欧米諸国の支援を見越し、独立状態にある同自治州再統一の賭けに出たものとの見方が出ている」という記述があるのだが、「誰がそのような見方をしているのか」が書かれていないので詳細不明。)ただ、91年のイラクのシーア派蜂起のこととかを根拠もなく思い出さないわけでもない。

ジョナサン・スティールの記事に戻ろう。

スティールはここで、サーカシビリの支持者の主張を持ってきている。いわく、「グルジアのNATO加盟が遅れていることで、今年の春から夏にかけて、ロシアがアブハジアや南オセチアで緊張を煽っている」と。そして「NATO加盟の遅れはロシアにとっては好機だと解釈されているのだ」とグルジア国会の外交委員会の議員が昨日(つまり8月9日)語っているのが引用されている。

「NATOのグルジア加盟」についてはウィキペディアに項目が立っていて、Referencesのところにニュースソースが明示されているので確認がしやすいのだが、グルジアとウクライナの加盟を見送ることが決定されたのが今年の4月。ということは、おそらくその後、ロシア側のグルジアに対する動きは激しくなっているのだろう。(それまでも「南オセチアのみなさん、ロシアのパスポートどうぞ」みたいなことはずっとあったのだとしても。)(←アイルランド……うん、とてもよく似ていると思う。)

「軍事板常見問題&良レス回収機構」さんの今回の件の特集ページに、今年7月2日付けの記事で佐藤優さんが、6月末の時点でロシア国防省機関紙のサイトで、『アブハジア、南オセチアがロシア連邦に加わることについてどう思いますか?』というオンライン・アンケートが実施されていたことに注目していたことが取り上げられている。

このアンケートの意味について、佐藤さんは次のように書いている。
筆者の解釈では、プーチン首相の指導下でロシア政府がグルジア政府に対して、「ロシアの言うことを聞かないと、アブハジア、南オセチアの内部を揺さぶり、これらの地域をロシアに併合してやるゾ」と恫喝(どうかつ)をかけているのである。


佐藤さんのこの記事では、他に、ロシア軍が情報心理工作を重視しており、ロシア国防省機関紙が6月18日の号でその専門家の少将に話を聞いていることも書かれている。その内容:
チェルカソフ少将は、具体的に踏み込んでこう言う。〈イギリス、フランス、デンマーク、アメリカ、欧州議会、EU(欧州連合)、OSCE(欧州安全保障協力機構)などの理論家は、ロシアが国際政治における独立の主体になることを望んでいない。これら理論家の多くがロシアを破壊することを夢見ている〉。チェルカソフ少将の考え方は、冷戦思想の復活ではない。むしろ欧米が自文化中心主義によって異文化であるロシアを意識的もしくは無意識的に破壊しようとしているという「文明間戦争」の発想である。チェルカソフ少将は、コソボ独立の次は、アメリカがウクライナに軍事基地を建設してロシア封じ込めを画策するとの見方を示す。そして、このような欧米の脅威からロシアを守るためには、軍事力だけでは不十分なので、ロシア正教、ロシア保守思想によって、イデオロギー的にロシア人の同胞意識を高める必要があると説く。


少将の語った言葉が、ロシア語からのストレートな訳だという前提で読むと、興味深いのは、羅列されている「敵」の先頭が「アメリカ」ではなく「イギリス」であることだ。ただの偶然かもしれないし、用語としてそういうことになっているだけで意味はないのかもしれないが(例えば日本語で「白黒写真」というときの「白黒」の順番には意味がない)、リトビネンコ事件以降の英国とロシアの緊張関係をある程度継続的に見ていると、「敵意」がハンパではないということくらいはわかる。ブッシュが特定の3カ国を「悪の枢軸」と呼んだのと同じ種類の「敵意」、むしろイスラエルとイランの間の「敵意」、そんな感じ。そしてそれを英国では「冷戦の復活」と位置付ける言説が多い。しかしロシアとしてはそうではない、と。「文明間戦争」である、と。

ロシアにとって「冷戦」は完全に過去のもので、英国では単に表面的に似通った点があるから人々に伝えるときにその比喩(直喩も暗喩も)が多用されているというだけかもしれないが、「冷戦」とか(常套句としての)「第三次世界大戦」といった「お決まりのフレーズ」ではなく、「文明間戦争」という「新しいフレーズ」がこういうふうに出てくると、ドキっとする。

そして思い出すのは、この5月、マンU対チェルシーの欧州CL決勝がモスクワで行なわれた日にガーディアンが「リトビネンコ殺害事件の容疑者」のインタビューを掲載したこと(なぜあの日だったのか、ほんと意味不明)、7月になって治安筋がBBCの時事報道番組で改めて、「ロシア国家が背後に」と発言していることなどだ。アレクサンドル・リトビネンコの謎に満ちた殺害事件は2006年11月のことで、2007年にはルゴボイの逮捕は無理ということが確定している(彼は国会議員に当選し、ロシアの憲法で身柄引き渡しが無理)。

チェルカソフ少将はこういう「英国の報道」を「ロシアへの攻撃」と見なしているのだろう。「文明間戦争」における武器は、銃砲や爆弾ではない。ペンと紙、もしくはパソコンとインターネット……。

うにゃ〜〜〜。

スティールの記事に戻ろう。

スティールがこの記事を書いた時点では南オセチアの40パーセントをロシアが掌握している。前述のグルジア国会外務委員会の国会議員は、「ロシアは南オセチアのかなりの部分を支配下に置いており、アブハジアの全土を掌握しようとしている」と述べている。

スティールは、「ロシアがこれに成功した場合、新たに獲得した領土をサーカシビリとの交渉で切り札として使うか、南オセチアの住民が希望している独立宣言と北オセチアとの合併のレファレンダムという方向に事を進めるか、決定しなければならなくなる」と述べて、「オセチアの避難民のもとを訪れた際、プーチンは『グルジアの領有権はなくなった』と語り、より強硬なほうに行くことを示唆している」として、つまりグルジアとロシアの「友好な関係」が早期に回復される見込みはないとの見方を示している。

記事は、「戦闘が終結し情勢が落ち着いた時点で、サーカシヴィリはグルジアの野党からしめあげられることになるかもしれない。戦闘のさなかにあっては国会議員らも国旗の周りで団結しているが、南オセチアやアブハジアからグルジアの市民も軍もすべて撤退させられるという形で停戦、ということになれば、領土を失っただけでなく、NATOへの早期加盟の機会を失ったことの責任を問われることになるかもしれない」と結んでいる。

……イングランド国王には「ジョージ」とか「リチャード」とか「エドワード」とかは何人もいるけれど、「ジョン」という一般的な名前の国王は一人しかいない、ということを唐突に思い出したりして。あるいは、ロシア語、ペルシャ語、アラビア語など何ヶ国語も使えたという政治家のこととか。



ところでこの件で英語のニュース記事いろいろ見てても、「米大統領はロシアのプーチン首相にかくかくしかじかと伝えた」みたいなことは書かれてても、「米大統領はロシアのメドヴェージェフ大統領にかくかくしかじかと……」って書かれてるのを見ないんですが。(^^;)

……唐突に見たくなったので、さくっと見てきた。
http://uk.youtube.com/watch?v=xnBIs5cxMG8

ivantheterrible.jpg

※この記事は

2008年08月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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