kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年06月27日

補選で労働党がBNPより下に。

いやぁ、この補選の「結果」はもちろん予想通りなのだけど、労働党候補の得票数がBNP候補の得票数を下回ったのは、完全に予想外だ。

ボリス・ジョンソン(以下「BoJo」)下院(庶民院)議員が、ロンドン市長に当選したことで、公約通りに下院議員を辞し(英国では「国会議員と地方議会議員」などの兼職は可能だが、BoJoは市長職に専念することを公約していた)、彼の選挙区であるオクスフォードシャー南東の端のヘンリー (Henley) 選挙区で補選が行なわれた。

この選挙区は保守党にとって最も安全な選挙区のひとつだ。BoJoがこの選挙区の候補者になったのは2001年からで、その前はサッチャー政権とメイジャー政権で閣僚をつとめた(←ひどく表面的な説明。笑)保守党の重鎮中の重鎮、マイケル・ヘイゼルタインの選挙区(1974年から)。ウィキペディアを見るとデータがある限り――つまり1910年からずっと――保守党が全勝だ(1906年に一度だけ自由党が制している)。「保守党と労働党」の二大政党制になる前、「保守党(トーリー)と自由党(ホイッグ)」のころからそうだ。筋金入りの保守党地域と言っていいだろう。だから、「2008年6月の補選でも保守党が制した」ということは、全然ニュースにならない。

しかし、「二大政党制」の一角であるはずの労働党が5位という結果は――LibDemと争って3位とかいうのなら全然普通だし、LibDemとGreens(緑の党)より下に来て4位というのならちょっとびっくりはするけれど(それは「労働党が弱い」という点ではなく、「Greensが強い」という点でのびっくりなのだが)、今回はなんと、労働党はBNPより下だ。ありえん。いくら、3位以下は1,000票台で「どんぐりの背比べ」状態であるとはいえ、「BNP>Labour」とは……BNPの高笑いが聞こえる。

John Howell (Conservative): 19,796
Stephen Kearney (Lib Dems): 9,680
Mark Stevenson (Green): 1,321
Timothy Rait (BNP): 1,243
Richard McKenzie (Labour): 1,066
Chris Adams (UKIP): 843

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7476703.stm

※この下は、the Official Monster Raving Loony Partyが200票台、English Democrats(「イングランドにも自治議会を」っていう人たち)と無所属とCommon Good(聞いたことがないがキリスト教系だそうだ)が100票台、無所属とFur Play Party(聞いたことがない)が2ケタ。

しかもウィキペディアの一覧表によると、この選挙区にBNPが候補を立てたのは今回の補選が初めてだ。

つまりこれは、Euro予選に譬えると、イングランドと同じ組にドイツとポーランドとフェロー諸島がいて、イングランドはドイツやポーランドに負けたばかりか、フェロー諸島にも負けた、という感じだ。(そんな例に譬えなくてもよろしいのだが。)

いくら保守党の無風区で、労働党が候補を立てたのはある程度までは形式的なものであるとはいえ、また、200票にも満たない差であるとはいえ、BNPのような「泡沫政党」に及ばないってのは……これでも労働党の上のほうは「1,000票台の数字にはほとんど意味はない」とかいう調子で弁解&正当化をはかるかもしれないけど(憶測)、今の労働党の病巣は、トップに対する一般国民の信頼が地に落ちているのに、党員がトップに意見できないということにあるわけで(特に「労働党左派」のハードコアな人たちは党の上のほうからは「どうせ連中はなんでも反対だ」と見られていて、数的に脅威にならない分には「言いたいことは言わせておけばいい」的に扱われているようにしか、私には見えない)、さすがに「BNPに負けた(しかもBNPは初戦)」のはまずいということで変な弁解に走らないでもらいたいと思うのがせいぜいだ。

というわけで、BBCの記事も読まず、示されているデータ(数字)だけで終わらせておく。

なお、BoJoが市長当選・議員辞職ということになった直後、まだ実際には辞職していなかった段階で、保守党はこのBoJoの後を受ける議員候補についてあまり考えていなかったようで、一時はBoJoのお父さんが候補者に、なんていう話すらも出てきていた(結局は別の候補者が擁立されたのだが)。つまり、保守党としても、ロンドン市長選以降のことは、そんなにがっちりとした戦略を立てていたわけではないのだろう。

今回当選したジョン・ハウエル John Howellについては、ウィキペディアにもまだほとんど解説がなく(履歴を見ると、ページを作ったのが26 June 2008になってる)、生年(年齢)すらもわからないのだが、見た目からはだいたい50歳くらいかな。ウィキペディアによると、監査法人(世界4大監査法人のひとつであるErnst and Young)で東欧の開放にかかわり、BBC Worldでプレゼンターをつとめ、Henley選挙区内にあるWarboroughという街の地方議会議員であり、2000年にOBE(叙勲)。

ヘンリー (Henley) 選挙区は、大まかな区切りということでサッチャー政権のころから見てみると、選挙のたびに保守党と自由党・LibDemsが上位になり、保守党がLib(Dem)sにダブルスコアで勝っている。労働党は常に第3党。1997年の「ブレア旋風」のときでさえ、保守党(ヘイゼルタイン)が23,908票で、LibDemsの12,741に対しダブルスコアで圧勝している(このときはLabourはLibDemsと僅差で12,700)。

今回の補選についてのBBC記事によると、投票率は50パーセントを少し超えた程度。前回、2005年の総選挙では67.9パーセントだった。

得票率で見ると、
-保守党は53.5% (2005年) → 56.9% (2008年補選)
-LibDemsは26.0% (2005年) → 27.8% (2008年補選)
-労働党は14.7% (2005年) → 3.1% (2008年補選)
-Greensは3.3% (2005年) → 3.8% (2008年補選)

労働党支持者が諦めて投票に行かなかったと考えても、14.7→3.1はひどすぎる。

当選を決めたジョン・ハウエルのことば:
"The British public has sent a message to Gordon Brown to 'get off our backs, stop the endless tax rises and help us cope with the rising cost of living'," he said.

"It's clear that the New Labour coalition is falling apart and that the Conservatives under David Cameron's leadership are on the march.

"It is our agenda of giving people more opportunity and control over their own lives, of making families stronger and society more responsible, of making Britain safer and greener that is setting the pace in politics now."

うん、普通に保守党っすね。「増税反対」、「自由競争主義」、「国家統制ではなく自己判断・自己責任」、「家族の絆」、「責任ある社会」、「安全な英国」。「グリーンがどうのこうの」はキャメロンの「今の時代に合った」保守党の最も重要なアジェンダ、というかアピールしたい点で、それは前の党首(誰だっけ……ヘイグじゃなくて、あ、ハワードか)のときはこういうふうに語られることはたぶんなかった。

保守党的には、選挙前にはある程度の苦戦(対LibDems)を予想していたようで:
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/conservative/2198072/Henley-by-election-Conservatives-could-face-battle.html

それゆえ、この「53.5% (2005年) → 56.9% (2008年補選)」の結果は、保守党には本当に嬉しいものだろう。(私には嬉しくないが。←保守党支持者だとか思われたらかなわんので一応書いておく。)



追記@28日:
BBCの記事をやっと読んでみましたが(データだけ見れば十分ってことで、さほど興味のない記事を読むのもたるかったけど)、
労働党、終わっとる。

あまりに終わってるので「終わってる」ということを他人に伝えたい。
The Labour MP for the neighbouring constituency of Reading West, Martin Salter, admitted it had been a terrible night for his party, which had attained third place in 2005.
【要旨】隣接する選挙区選出のMartin Salter議員は、散々な結果だったということを認めつつ、次のように語った。

However, he said: "It is very difficult to divine a clear message for Gordon Brown in a seat in which we had no chance at all. It is one of the worst seats for Labour in the country."
「そもそも勝てる見込みなどなかった議席でのことですから、ゴードン・ブラウンに対するメッセージだと考えることは相当難しいですね。全国的にもこの選挙区ほど労働党が苦戦するところは珍しいのですから」

But he accused the Lib Dems of running a "dirty and unpleasant" election campaign.
一方で、LibDemsが「汚い手段で不快な」選挙戦をしてきたとも述べた。

"This famous Lib Dem by-election machine has run into the sand and this has been one of the most dirty and unpleasant campaigns I've ever witnessed. I think the Lib Dems are going to have to revisit their tactics."
「LibDemの補選マシーンは砂地にはまってしまっていたのですが、今回は私の経験上最も汚く不快な選挙戦でした。LibDemのみなさんにはやり口について再検討していただかないと」

「元々あの選挙区は労働党は無理だったんで」を口実に、LibDemsを批判(もしくは誹謗中傷)。つまり、「労働党は悪くない、何も間違っていない」。

で、これはBBC記事に記載されている部分の問題かもしれないけど、この議員のこの解釈では、労働党がBNPより下だったことは何も説明できないんだよね。(どうせ労働党から見ればBNPなんて洟をひっかける価値もないのだろうし、「たまたまBNP支持者が投票所に足を運び、労働党支持者は最初から諦めて投票に行かなかっただけ」なのだろうけど@嘲笑。ロンドンの選挙では、それでBNPの伸張を許したんじゃないのかね。終わっとる、ほんと。)

ブレア政権末期に、ブレアの取り巻きが「ブレア様は惜しまれつつ辞めるのだ、引退するときには国民が『まだ辞めないで』と涙をしぼるのだ」というシナリオを描いて、しかも救いがたいことにほんとにそれで行けると思っていた、ということがあったのだが、基本的にそれと同じことが労働党内部で続いているらしい。

なお、そういうのをいさめることもストップすることもできないいわゆる「労働党左派」というか「労働党の非主流派」(笑)も、労働党の主流派と同じくらい終わってますんで。

というわけで私の頭の中をぐるぐるしているのは、There is no future in England's (Labour's) dreaming!!

http://uk.youtube.com/watch?v=wd-8DtXqfug

God save the queen
The fascist regime
They made you a moron
Potential H-bomb

God save the queen
She ain't no human being
There is no future
In England's dreaming

Don't be told what you want
Don't be told what you need
There's no future, no future,
No future for you

...

Oh God save history
God save your mad parade
Oh Lord God have mercy
All crimes are paid
...

http://www.plyrics.com/lyrics/sexpistols/godsavethequeen.html


今こそ、これを国歌にすべきだと思う。曲名同じなんだし。一時的にでも。

2004年6月、欧州議会選挙投票日の直前に、ガーディアンに、エマ・ローチ(ケン・ローチの娘でもある)が、主に労働党支持者にインタビューしたものを記事としてまとめていた。例として、労働党(オールド・レイバー)のベテラン、トニー・ベンのことば:
Tony Benn, politician

I'm a Labour man. I joined the Labour party on my 16th birthday and I've seen Labour swing from left to right many times in my life. The important thing is the recovery of the Labour party.

New Labour has nothing to do with the Labour party. New Labour is a Thatcherite programme, best friends of Bush, Berlusconi and Murdoch. New Labour has reached its sell-by date.

I don't see any prospect of improving conditions in Britain without the Labour party. New Labour was a sort of takeover bid by a group who thought the only way they could win was by adopting Thatcherite policies and that's what they did. And now for the first time in my life public opinion is to the left of what's called a Labour government.

New Labour doesn't have any support. You can't imagine canvassing and people saying, "Oh yes, I'm New Labour, I'd like to privatise the Post Office, I'd like to have more loans for students and, oh yes, let's have another war."

私はトニー・ベンは嫌いではないし、2004年ならこれを読んでポジティヴな感情すら抱いたかもしれないが、今これを読むと不快感あるのみだ。ベンのような立場の人が、こういうふうに、New Labourという表現を侮蔑的に用いて「彼らと私たちは違うのだ」という切り離しを行ない、「彼らは賞味期限切れ、ほっとけば滅びる」的なことを言い、中途半端に「希望」をちらつかせていたことが、結局はニュー・レイバーをサポートしてしまったのではないのか(その懸念は2004年当時からあったのだが)。

ただ、2004年6月なら、まだ、この記事にある何人かの意見のように「労働党はイラク戦争でダメージを受けたし、自分も戦争反対だが、労働党はこれから立て直せる」と思うことに理はあったかもしれない(なかったかもしれない)。

2004年の時点ではまだ、ジョージ・ギャロウェイのような明確な離反者がいた。クレア・ショートの離党の可能性がある程度継続的に取り沙汰されていたのもこのころだった (実際には2006年10月になってようやく議会内の労働党のwhipを辞めるが党籍は離脱しないということで落ち着いたのだが)。

でも2008年、こういう「労働党左派」の夢はもうとっくに死んでいる。ある意味「絶対的な存在」だったトニー・ブレアが表舞台から去って1年も経っているにもかかわらず(むしろ、ブレアのような「明確な敵」がいなくなって、ブレア路線の批判者は声もメディアの注目も失った、というべきか)、新聞ネタになるほどの動きはないのだ。(「新聞が無視している」とかいうのはなしの方向で。「無視している」の根拠を確かめるすべもないから。こういうふうに考え出すと「陰謀説」に行きがちだ。そして私はそういうのが嫌いだ。)「労働党」の病状はどんどん悪化しているというのに。

つまり、ケン・リヴィングストンが落選し、労働党の安全区 (Crewe and Nantwich) での補選(議員の死去にともなうもの)で保守党が約8,000票差で当選し、今度のHenleyの補選では、労働党はBNPより得票率が低かった。これに対して「だからブレア&ブラウンのニュー・レイバーはだめなんだ、今こそ私たちの出番」と左派が出てくるかというと、個人個人あるいは仲良しグループでは元気なのかもしれないが(そうなのかそうでないのか知らない。調べていない)、「内閣改造」とか「ブラウン退陣」とかいった方向性の話が労働党内から出てこないのだ。あるいは「誰それが離党する」といった話がまったくない。

これは、簡単に言えば、バイタルサインがない、ということだ。

"HELLLLLLO, POLLLLLLLLY!! Testing! Testing! Testing! Testing!" だ。
http://uk.youtube.com/watch?v=4vuW6tQ0218


グッドフライデー合意についてのイアン・ペイズリーのいいぐさじゃないけど、「それは死んでいるのだから、ちゃんとお葬式をしてあげないと」だ。

で、その棺にクギを打ち込むのがBNP@「市民的自由(笑)」などということになったら目も当てられないのだが、上に引いた労働党議員の発言からは、「だってあの選挙区は元々『変』なのだから」と言い張って現実を見ようとしないという様子が浮かび上がってくる。下手をすればほんとにBNPに息の根を止められかねないのはロンドン地方選の選挙結果を見ても明らかで(ロンドンの国会議員選挙の選挙区のなかには、労働党が第一党で次がBNPというようなところもあるのだ)、それにも関わらずブラウンの労働党はあれこれ言い訳をし、それに対して労働党の党員が何もできない。

これが「終了のお知らせ」でなくて何なのだ、と。

ほんで、この「終了のお知らせ」は別に2008年5〜6月の地方選と補選で初めて出されたものではない、ということも重要。2006年5月の「ユーストン・マニフェスト」参照。ウィキペディアに今ひとつ読みづらい概要の説明があり、本文へのリンクもある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Euston_Manifesto

当時の議論で記憶に残っているのは、「左派」と呼ばれる人たちが、「ストローマン」として立てられた「イスラム過激派」とか「反米主義」におたついている間に、ユーストン・マニフェストの責任者たちが、「イスラム過激派と連携するような反米な人たちは私たちとは別です」と宣言してしまった、という感じのことだが、何しろ記憶だからこれはあまりあてにならない。

いずれにせよ、これが出されたあともなお「労働党左派」に「期待」をかけているなど、正直、真面目な話としてはありえないと思うのだが。個人の願望とか希望、wishful thinkingとしてならありうるにしても、そのあともBAEとサウジアラビアとの「黒いピーナッツ」的な関係とか、トライデントとか、「左派」が本当に、ある程度でも力を持っていればもうちょっと何とかなっていただろうということが、「左派」からの十分に強力な異議申し立てもほとんどないままブレア/ブラウンとその周囲の考えている通りに進んでいるわけで、どんなに待っていたって、白馬に乗った「左派」の王子様など現れないし、空を飛んで「左派」の正義のヒーローがやってくるわけでもない、ということくらい、誰も書かなくたってわかるだろう。

第一、progressive (進歩派) という言葉さえすっかり陳腐化して(それは20年も前からそうだったが)、形骸化して、しかも英国では完全に労働党主流派に乗っ取られている状況だ。
http://www.progressonline.org.uk/index.asp

……なんてことをNine Inch NailsのHeresyを聴きながら書いているわけで。
He sewed his eyes shut because he is afraid to see
http://www.ninwiki.com/Heresy


あ、あと2006年1月にはゴードン・ブラウン財務大臣(当時)がBritishnessについてフェビアン協会で演説してますね。下記はその演説への反論。
http://www.opendemocracy.net/globalization-institutions_government/britain_3214.jsp

※このエントリは追記予定。それまでコメント欄クローズで。コメント欄開いたあとでも、「労働党はほんとはやればできる子なんです」みたいなのは、そういう意見を書いたURLの投稿またはトラバでなければ受け付けません。あなたのご意見を拝読した上で「なるほど」と思うことがあればこちらからもエントリ立てるなり何なりして反応しますんで、コメント欄を演説で埋めることはご遠慮いただきたい。

※この記事は

2008年06月27日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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