kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2008年06月12日

秋葉原での連続大量殺傷事件についての英BBCとガーディアンの解説記事

日曜日の秋葉原での連続大量殺傷事件について、主に英メディアの報道を少し見て、はてなブックマークにつけていたのだが、「英国でどう伝えられているか」を記録しておく目的で、こちらに書いておくことにする。記事を2件、BBCとガーディアンから。

※なお、この2つのメディアの記事を紹介するのは、両者は毎日必ずチェックしているからというだけで、他の新聞(デイリー・テレグラフ、タイムズ、インディペンデントなど)と比較してあえてこれを選んだ、というわけではない。

BBC、東京特派員のクリス・ホッグさん署名の解説記事。

Japan seeks answers on knife attack
By Chris Hogg
BBC News, Tokyo
Page last updated at 10:32 GMT, Tuesday, 10 June 2008 11:32 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7445694.stm
※なお、日本との時差はGMTで9時間。(10日の10:32 GMTの記事は、日本時間では10日の19:32の記事である。)

ガーディアン、東京特派員のジャスティン・マカリーさん署名の解説記事。

Explainer: Crisis of Japanese youth
Justin McCurry
The Guardian,
Monday June 9 2008
http://www.guardian.co.uk/world/2008/jun/09/japan.internationalcrime

BBCの記事は、医療システムという点(むしろ、「心のケア」と言うべきか)に注目し、日本人の臨床心理専門家と在日米国人の日本研究者、2人の大学教授に話を聞いてまとめられている。

ガーディアンの記事は、日本人の犯罪学専門家に話を聞き、「格差社会」と「セーフティネット」(BBCと同じく、主に「心のケア」方面のもの)という観点でまとめられている。

私は個人的に「秋葉原」という場所とは縁がないので(東京都在住だが)それが実際にどういう場所なのかは「伝聞情報」や「イメージ」でしか知らないのだけれど、両記事とも、それがいわゆる「オタク」の街なのだという点については特に注目していないことは最初に書いておこう。もっと広く、「(安全だというイメージのある)日本で」という視点で書かれている。

ここで見るBBCの記事もガーディアンの記事も、「安全なはずのあの日本でこんなおそろしい事件が」(<これらの記事を読むであろう人に共通しているであろう「イメージ」)という点について、何かを伝えようとする解説記事(「報道」というよりは)だ。そして、どちらの記事も、東京に何年か暮らしている英国人記者が書いている。(「イメージ」でしか知らない記者ではなく。そういう人が記事を書くと、ほとんどの場合「どこか変」な記事になり、場合によっては「非常におもしろいフィクション」になるものだが。)

そういう記事だから、「オタク・カルチャーの中心地で」云々といった観点はほとんどない。BBCの報道記事では、私が確認した限りにおいては、単に「人の集まるショッピング街で日曜日に」と提示されている。ただ、日本のアニメ、漫画やゲームのファンが多いサイトや、ゴスロリなどサブカルチャー的な点で日本に注目しているサイトでは、別な見方がされているかもしれない。

以下、両記事の内容について。

Japan seeks answers on knife attack
By Chris Hogg
BBC News, Tokyo
Page last updated at 10:32 GMT, Tuesday, 10 June 2008 11:32 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7445694.stm

【要旨】
中学では「優等生」で、地域で最も難しい進学校に入れるくらいに優秀だった人物が、無差別に大量殺人を犯した。そのきっかけは何だったのか。彼の行動には日本の社会のありかたが影響していたのか。

日曜日、東京・秋葉原で7人を殺害、10人を負傷させた加藤容疑者は、既に送検された。この先死刑を求刑される可能性が高い。だが、それこそ彼の望んだことかもしれない。

警察の話では、加藤容疑者は人を殺すために秋葉原に行ったと述べている、という。生きることに疲れた、と。

日本の新聞では、何がこのような攻撃のきっかけとなったのかについて、専門家が自説を述べている。

ある記事にコメントが引用されている犯罪学者は、容疑者は「社会病質者/反社会的人間で、自身の派遣労働者としての不安定な生活を社会のせいだとしている」と述べている。この犯罪学者は、「多くの若い人は自己中心的で未熟である。このような暴力がそれを示している」と感じているという。

この種の反応は、「だってそれはその人個人の問題でしょう、私たちが何か悪いことをしたわけではない」という言葉に特徴付けられよう。しかしそれで十分な説明になっているのだろうか。


このあと、記事は日本のメディアに出てくる「専門家」の意見の要約を紹介するのではなく、記者が独自に専門家に取材を行なったものの記述に移る。記者が話を聞いたのは、アメリカに本拠地のあるテンプル大学の日本校のジェフ・キングストン教授(Professor Jeff Kingston)だ。BBC記事では "a Japan watcher" と説明されているが、検索をしたところ、director of Asian studies at Temple University, Japan Campusだそうだ。

ジェフ・キングストン教授は、若者が切れて暴力行為を行なう最近の複数のケースの背後に、日本の保健制度では精神疾患(mental illness)のある人に対する十分なサポートができていないことがある、と主張する。

「精神疾患は恥ずかしいものだというのがあり、その上に医師が患者に対し、精神科の受診をあまりすすめようとしない。ですから、これはシステムのひび割れからある個人が零れ落ちてしまった、そういうケースで極めて一般的なものではないかと思います。」

加藤容疑者は派遣契約で働いていた。警察は、容疑者が仕事に不満で、それが犯行のきっかけになったと考えている。犯行の数日前、彼は勤務先の工場で、作業服がなくなっているといってかんしゃくを起こした。解雇されるということだと解釈したのだ。

しかし、同じ工場で働いていた人たちは、概して彼には何ら特別に変わったところはなかったと述べている。

「フリーター freeter」(日本では一時雇いの労働者をそう呼ぶ)だったので、彼は正社員 (full-time employee) なら受けられたかもしれないようなカウンセリングやサポートサービスを受けることができなかったのだろう。

職場の同僚も常に入れ替わりが激しい。だから、何かおかしなところがあっても誰かが気付く可能性は低かった。

容疑者がネット上の掲示板に恨みつらみや孤独感を綴り、悩んでいるのだと何度も示していたことが判明している。

東海学院大学の臨床心理士/精神科臨床医、長谷川博一教授(→個人サイト:大学院教授で大学院附属心理臨床センター長)は、鬱積したフラストレーションをネットに書き込もうと決意したということは、人と話すのが苦手で、自分が実際にどう感じているかをなかなか伝えられなかったということを示している、との見解だ。

長谷川教授も、日本のシステムは精神疾患で支援が必要な人をフォローできていない、と考えている。「ちゃんと対処できる専門家の数が足らないのです。深刻な問題を抱える人が、資格と、そして資格より重要なのが経験なのですが、経験のある専門家に見てもらえる可能性は、とても低い。本当の支援を得るのは困難です。」

長谷川教授はまた、「日本の鬱積した苦しみ pent-up suffering of Japan」を批判する。教授は、米国や英国とは違って、日本では親が子を所有物、自分の一部として扱う傾向があり、その結果、子を独立した個人として見なさず、子の個人としての権利も尊重しないのだと述べる。

子供たちは、親が考えていること、親の言うことを忠実に守るのが当たり前とされ、親が適切な行動だと見なす行動を取ろうとする。怒りやフラストレーションといったネガティヴな感情は、表現する方法が見つけづらいがために、鬱積していく。

長谷川教授は、サイトを拝見すると、虐待の親子連鎖についての活動などをしておられる。

政治家も、このような犯罪を未然に防ぐには何かできることはないのかという点についての自身の見解を示すよう求められている。

渡海紀三朗文部科学大臣/教育大臣は、「脳科学の専門家と、日本の子供の置かれている現状について」話し合うことを考えている、と述べている。

……え……な、なぜ脳科学?(原文は、"experts in brain science about the state of children in Japan.")……これか!
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008061000411
2008/06/10-11:35 秋葉原殺傷事件、「腹立たしい」=渡海文科相

 渡海紀三朗文部科学相は10日の閣議後記者会見で、7人が死亡した東京・秋葉原の無差別殺傷事件について、「腹立たしい事件だ」とした上で、「事件が起こる背景と教育との関係を考えさせられた」との感想を述べた。
 また、同相は、最近「キレやすい子ども」が増えていると指摘されていることについて、「省内で(キレる現象と)幼児期の脳科学との関係について懇談会などでやっていこうと考えている」と語り、原因究明に向けて研究を進める考えを明らかにした。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080610dde041040025000c.html
 渡海紀三朗文部科学相は閣議後会見で「今の子どもはキレるといわれるが、脳科学で解明したい」と述べた。近く発足させる発達と徳育に関する調査研究会で、幼児期の脳の働きと行動について解明に乗り出す。


秋葉原の事件と「キレやすい子供」は、直接は関係ないのでは…… (^^;) 何でそれとこれとが一緒の記事に書かれているんだろう。

……えーと、粛々とBBC記事に戻ります。

それと同時に、日本が以前より暴力的な社会になっているのかどうかという点についての議論も起きている。

朝日新聞は、この10年で発生した無差別殺傷事件は67件だと報じている。年に3〜10件だ。昨年は8件起きた。おととしは4件あった。

しかし今年は、これまでだけで、同新聞の(無差別殺傷事件の)定義によれば5件――規模が大きなものが3件と、狙われたのが通りすがりの1人だったケースが2件――起きている。つまり今年は発生件数の多い年になることが見込まれるが、例外的に多いというわけでもない。

同新聞は、かつては麻薬/覚醒剤が原因で無差別殺傷事件が起きていたが、最近では動機が社会に対する恨みであることが増えてきているとしている。この指摘が当たっているかどうかの見極めは簡単ではない。

しかしながら、(テンプル大学の)キングストン教授が指摘するように、日本では幸いなことに銃は法によって厳重に規制されている。「もしも加藤容疑者が自動アソルトライフルを持っていたら、秋葉原の惨事はもっとずっとひどいことになっていただろう」(とキングストン教授は言う)。

そして、このような事件は起きているがそれでも、日本は世界の多くの国に比べてずっと安全である。「通りを歩くなら、ロンドンやニューヨークやリオデジャネイロより、東京ですね」とキングストン教授は述べている。


最後のほうの「日本は安全」のくだりは、単に事実を述べているのと、いろいろな大人の配慮をしているのと両方だろう。一言でいえば、この記事に必要とは思われないくだりだ。「銃社会」ではないから云々は、アメリカのメディアならがんがん書いているかもしれないが、BBCで、というのがちょっと意外ではある。(そういえば英国でのティーンエイジ・ギャングの銃犯罪って全然報じられなくなったよね。2000年から2001年ごろがピークだったのかな。ヒップホップのライヴで発砲があったり、新進気鋭のラッパーが逮捕されたりしていたのだが。)

長くなったけど、次、ガーディアン記事。

Explainer: Crisis of Japanese youth
Justin McCurry
The Guardian,
Monday June 9 2008
http://www.guardian.co.uk/world/2008/jun/09/japan.internationalcrime

【要旨】
秋葉原に来る人たちのなかには、それ相応に、悩みを抱えている人たちがいる。典型論だが、マンガやゲームを通してこの世の中を見ている、社会不適応の若い男性たちだ。自分が受け入れられ、仲間を見つけられる場所として秋葉原に行く人たちは何千人といるが、加藤容疑者が昨日(日曜日)秋葉原に行ったのには、それとは全然違う理由があった。

容疑者のような人の目的は、「できうる限り大きな衝撃を与えること」だ、と、立正大学の犯罪学者、小宮信夫教授(→個人サイト)は言う。「秋葉原のような有名な場所を舞台と見なし、自分はそこに立つ主役なのだと考えるのです。そうすることで孤独から脱け出し、社会の注目を集める。最悪なのは、彼ら自身には、自分は何も悪いことをしていないと見えていることです」

この教授のこのコメントにはいろいろ思うところもあるのだが(何もわかってない段階じゃん、とか)、「一般論として」というのを補ってみればいいのかもしれない。記事の主旨としても「一般論として」だし。

小宮教授は、孤独から脱け出そうと極端な行動をとる下層の(underclass)若者を作りだしている要因のひとつとして、拡大する一方の収入格差を挙げる。「日本の情報社会が洗練されたものになってきているのと同時に、富裕層と貧困層の格差が拡大しています」

閣僚ですらも、現在の貧困は受け入れられない(unacceptable)水準にあると認めている。新自由主義的な経済改革によって、「失われた10年」の不況期と企業の業務再編が始まるまでの日本が当たり前としてきた終身雇用とは真逆の雇用形態、つまり低賃金の非正規雇用が出現した。

保守派は何かというとすぐに戦後日本の米国型教育システムのもとでの個人主義の広がりに原因を求めるが、米国の子供には日本の子供に課せられている試験の重圧のことはわからないだろうし、失敗した者がいかに簡単にシステムからふるい落とされるかもわからないだろう。

日曜日の無差別殺人は極端な例であるにせよ、もう我慢の限界だと感じている人にとってのセーフティネットは、日本にはほとんどない。

カウンセリングはあるにはあるが、西側諸国での実施状況には遠く及ばない。その部分的理由として、個人的な問題を話すことには抵抗があるという文化(訳注:精神風土、とでも言うべきか)が強いこと、精神疾患は恥であるという受け止め方が根強くあることが挙げられる。

あえて書くまでもないことだろうが、この記事は英国人(や米国人:ガーディアンはウェブサイトは米国版を英国版とは別にブランディングして活発にマーケティングを行なっている)を読者として想定して書かれているものであり、「日本と(大雑把な)西洋の比較」が出てくることに他意はない。つまり「西洋のほうが優れている」という話ではない。

このあと記事は、「携帯サイトでの匿名のいじめ」が社会問題化しているとか、「リアルな人間とのコミュニケーションなしでネットでのコミュニケーションしかしない」とかいったことに数行言及しているのだが、その記述がここに来る意味が私にはあまりよくわからない。実際、かなり圧縮したというか、文字数の制限内に無理やりおさめた記述ではないかと思う。

英国でもhappy slapping(ティーンエイジャーが無差別的に通行人を襲撃しぼこぼこにする様子を携帯電話のカメラなどで撮影し、動画共有サイトやSNSサイトに投稿して「楽しむ」、という行動)などが社会問題になっているから、こういう記述が入っているのかもしれないが、この数行のおかげで「セーフティネット」の話が流れてしまっている印象で、少し残念だ。

記事の最後の部分は:
殺人事件を起こすような人はごくごくわずかであるが、自ら命を絶つ人はずっと多い。日本での自殺者は毎年3万人超。今年は既に300人が、家庭用の洗剤を混合して有毒ガスを発生させて自殺しているが、彼らの多くは20代から30代の人たちだ。昨年、政府は自殺予防対策費として£100m以上の予算を確保していた。

日本は、一生懸命勉強する学生やワーカホリックな従業員にはあたたかい目を向けるが、落ちこぼれた者に対しては容赦のない態度を取ることがあるのだ。

※最後の日本語がどうにもしまらないので原文の雰囲気を損なっているかもしれない。(原文では、"While Japan looks kindly on studious pupils and workaholic employees, it can be unforgiving for those who underachieve.")



BBCは、クリス・ホッグさんの解説記事ではなく、事件発生当初の報道記事(無記名)では、「ナイフを用いた犯罪は、かつて日本ではめったになかったが、近年増加している」のような、やや的外れと思えることを書いていた(→はてなダイアリにメモしてあるが、おそらく通信社の配信やレポーターからの連絡内容をまとめて英国で仕上げた記事だろうと思う)。

BBCに限らず英国のメディアは「ナイフ」に過剰というか過敏に反応しているように見受けられたが、それはおそらく、最近英国でナイフを使った殺人事件が立て続けに発生していて、「ナイフ」がある意味でバズワード化しているためと思われる。高校生が「自衛のため」といって学校にナイフを持ってきてケンカをするとか、高校生が誰かを刺し殺すといった事件は、ここしばらく(10年かそこら)続発しているのだが、特にこの数週間は毎日全国版のニュースになるほどの頻度で「ナイフ」事件が発生し、コンテクストが違う殺人事件まで「またもやナイフ殺人」と報じられたほどだった(通常なら「何者かが家屋に侵入し、幼い子供を殺害」と報じられるであろう内容の事件が、「家屋に侵入した何者かが幼い子供をナイフで殺害」と報じられていた)。

こういう「ナイフ・カルチャー」に対しては、フットボーラー(マンチェスター・ユナイテッド、イングランド代表)のリオ・ファーディナンドが何年か前から「ナイフなんか持ってたってしょうがないよ!」という若者向けキャンペーンをやっているが(→当ブログ過去記事:リンク先の最後のほう参照)、ナイフ・カルチャーは衰えるどころかますます……という調子で、「ナイフ事件」は起こり続け、つい先日はハリー・ポッターの映画に魔法学校の生徒役で出演した18歳の少年が刺し殺されたことが大きなニュースとなった(今年に入って殺されたティーンエイジャーは、これで14人になった)。

タグ:日本

※この記事は

2008年06月12日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 15:03 | Comment(10) | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
英語があまりできないのでいつも参考にさせていただいています。

> ※なお、日本との時差はGMTで9時間。(10日の10:32 GMTの記事は、日本時間では10日の01:32の記事である。)

計算が逆では…?
日本時間では19時32分だと思います。
Posted by miu at 2008年06月12日 16:16
miuさん
ご指摘をいただきありがとうございます。修正しました。助かります!
よく逆の変換をしていることによるうっかりミスです。めんぼくないです。
Posted by nofrills at 2008年06月12日 16:27
では、と思ってタイムズを眺めてみましたが、およそ分析的と呼べる記事はないような(例えばこの辺り)。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article4094961.ece

なにしろ、どれもオタク方面一辺倒でまとめてあって、特派員及びインフォーマントのダメぶりを露呈・・・と思ったら、日本人記者もほぼ同じトーン(笑)。
まあ、日本のメディアも御同様みたいなので、彼らばかりを責めるわけにも行きませんが、個人的には、非正規雇用の問題として言及しているガーディアンは二歩ほど抜きんでている印象です。もっとも、カウンセリング云々は基本的に見当違いかな、と。
Posted by hh at 2008年06月12日 21:46
ども、ブレーキングニュースをお知らせに来ました。このエントリとは無関係なので読んだら削除してくださいまし。

昨夜、テロ容疑者に対する42日間の起訴なし拘留を認める新法が9票差で可決された件はご存知かと思いますが、それを受けてトーリーの重鎮、デイヴィッド・ディヴィスがさきほど議員辞職を発表しました。かれは、この新法によって英国の市民的自由が根底から覆されてしまうことを憂い、自分の議員辞職に伴うバイエレクションに立候補して、この件で議論を起こすそうとしているようです。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/7450627.stm

とりあえず、お知らせまで。ではでは。

秋葉原の件はまた改めて。
Posted by 在英のチコ at 2008年06月12日 21:48
 貴氏はすでに原文のほうをご存知かもと思いますが,これも面白いかと.
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-162.html


ps.
 クラスター爆弾禁止問題について簡便に纏めました.
http://mltr.ganriki.net/faq05g02g.html#cluster-bomb
 ご一読いただきまして,疑問点や異議などございましたら,メールフォーム
http://mltr.ganriki.net/index03.html#mailform
などにてご一報を.
 軍事マニア系の意見だけですと,どうしても見方が偏る懸念がございますので,ご協力賜れば幸いです.
Posted by 消印所沢 at 2008年06月12日 22:11
>hhさん
手の回らないところを、どうもありがとうございます。タイムズはどうも日本についてはセンセーショナル報道が好きなようです。

ガーディアンは前の特派員のジョンナサン・ワッツさんも仕事っぷりがすばらしかったのですが(「記者クラブ」についてテレビで発言したり)、ジャスティン・マカリーさんもいい仕事連発です。カウンセリング云々は、「そこまでdepressedな状態にある人なら精神科に行かないのだろうか」という疑問が出ることが前提ではないかと思います。(あるいは信仰心のあつい人なら「教会/寺に行かないのだろうか」かもしれないけれど。)

>チコさん
うは、David Davisが……そうですか。「42日」の件はDUPがめんどくさい絡み方をしたので北アイルランド方面に飛び火、ゴシップだらけでどうしたらいいのかよくわかりません。とはいえ骨子はすでにまとまっているので、このあとでポストします。で、このコメントはそちらに移動させていただきます。

>所沢さん
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-162.html
おお、これは見ました。見てブクマしようとしたらエラーが帰ってきて、絶望して寝てしまっていたのでした。おかげさまで改めてURLを控えておくことができます。

クラスター爆弾のFAQは、また時間の取れるときにゆっくり拝読します。といっても私程度ではお役に立てるかどうか…… (^^;) 何かあれば所沢さんのところの掲示板にうかがいます。

で、秋葉原の大量無差別殺人については、asahi.comで東浩紀の伸びたソバのような言説を読んで、私はかなり頭にきました。
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200806120251.html

頭に来たまま書いたもの:
http://d.hatena.ne.jp/nofrills/20080612/p2

個人の印象として「まるでテロだ(直喩)」とか「テロだ(暗喩)」なら全然ありだと思う。しかし東浩紀のこれは、ない。2003年の名古屋の軽急便事務所の爆破事件は「テロ」なのか、と。あたしゃ別にテロの専門家でも何でもないんですが、なんかもう、だるいっすよ、ほんとに。
Posted by nofrills at 2008年06月12日 23:41
【業務連絡】
今まで別の大きなニュースについてがーっと書いたりしていたので、コメントを承認制にしてあったんですが、この時点で承認制を解除します。

でももうすぐ寝そうなのでレスは遅くなるかもしれません。ご容赦のほど。

あと、コメントの件数が増えると反映が遅くなったりするかもしれませんが(seesaaの調子に依存)、まったりとお待ちください。(なので、ブログをお持ちの方は、コメントよりもできればトラバのほうが確実かも。)
Posted by nofrills at 2008年06月12日 23:47
この5月から6月にかけて連載されていた中日新聞(名古屋)の特集、「結いの心−市場原理と企業」について、下記のブログさんでURLがまとめられています。
http://d.hatena.ne.jp/crode/20080612/1213237678

最初の3つだけ抜粋:
希望見えぬ「世界一」 トヨタの足元<1>(2008年5月11日)写真付き記事
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008051102010405.html

身の丈見失うな」 トヨタの足元<2>(2008年5月12日)写真付き記事
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008051202010650.html

誰のための削減か トヨタの足元<3>(2008年5月13日)写真付き記事
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yui_no_kokoro/list/200805/CK2008051302010937.html
Posted by nofrills at 2008年06月13日 00:27
本文に:
> 最近英国でナイフを使った殺人事件が立て続けに発生していて、「ナイフ」がある意味でバズワード化している

と書いて、ハリー・ポッターの映画に魔法学校の生徒役で出てる俳優が刺し殺された件に少し言及したけど、また衝撃的な事件がありました。

テレビの連続長寿ドラマ(soap operaと呼ばれるもの)で最も有名なもののひとつ、EastEndersにレギュラーで出ていた女優さんの16歳の弟が、ロンドンのイズリントン、ホロウェイ地区で刺し殺されました。(ここは「アーセナルのホームスタジアムがあるあたり」というとわかりやすいかも。)
http://en.wikipedia.org/wiki/Holloway,_London

事件があったのはYork Wayという通りで、キングズ・クロスの駅の北にまっすぐ伸びている大通り。28日の夜、パブでパーティをしていて喧嘩となったようで、被害者は刺されて病院に搬送されたが死亡。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/london/7479850.stm

事件捜査にあたっている警察官は、事件を目撃している可能性がある人は50人ほどはいるはずなのに、警察に話をしてくれるのはほんのわずかだとコメントしています。
http://www.guardian.co.uk/uk/2008/jul/01/knifecrime.uk

ベルファストでのロバート・マッカートニー殺害事件で、現場にいたはずの人たちが警察に話をしようとしなかったので(自身がIRAメンバーだとか、IRAメンバーからいろいろ指示されているとか、いくらでも事情はある)、結局は公判でも証言をしてくれる人がわずかしかおらず、被告は無罪となるということがあったばかりだけど:
http://nofrills.seesaa.net/article/101762037.html

ロンドンでティーンエイジャーも来るようなパーティでの事件で、進んで証言しようという人がいないというのは、ちょっとなあ……。

お姉さん(EastEnders元出演者)の痛々しいコメント(アピール)も各メディアで報じられています。今年、ロンドンで殺されたティーンエイジャーはこの子で17人目。昨年は1年間で27人のティーンエイジャーが殺されています。

お姉さんのアピールより:
"Please, boys and girls, put down your knives and weapons and think about the pain and suffering they will cause. Parents, please talk to your children and encourage them to stop all this violence."
http://www.guardian.co.uk/uk/2008/jul/01/knifecrime.uk
Posted by nofrills at 2008年07月01日 14:18
BBCに、今年に入ってからのロンドンでのティーンエイジャー殺人事件のまとめ記事が出ています:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7395875.stm

これについてはこのコメント欄ではなく、別にエントリ立てて何か書くかも。

いずれにせよ、以上、UKで「ナイフ」がある意味でバズワード化していることの傍証として。
Posted by nofrills at 2008年07月01日 14:23

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼