kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2017年11月27日

あるパニックと、パニック煽動報道(2017年11月24日のロンドン)

金曜日の夕方のロンドンで、それは「起きている」とTwitterでは伝えられていた。

Twitter上で、街で何かが「起きている」と伝えられている場合(そしてそれが現在進行中である場合)、何が起きているのかはさらにTwitterで調べる(というか、Twitterを見てみる)ことが当たり前になっている。1人しか言っていなければ、その人の違いか、いたずらか、意図的に流す虚偽(日本語でいう「デマ」)か何かだろう。しかし同じ内容の報告をしている人が複数いたら実際に起きているのだろう――という目安が、Twitter利用者には既にそなわっている。だから金曜日の夕方のロンドンについても、いつもと同じようにして、「確認」をした。何人もが、何かが「起きている」ことを伝えていた。

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これらを確認し、私は次のように書いて投稿した。

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2017年11月19日

シン・フェイン党首、ジェリー・アダムズの引退

2ヶ月以上前に告知され、「ついに」と思ったことではあるが、実際にそれがニュースとなって流れてくると、改めて「ついに」と思う(人間は繰り返しの生物だとこういうときに思う)。なるべく使いたくないと思う程度に陳腐な表現だが、「ひとつの時代の終わり (the end of an era)」だ。

11月18日(土)、ダブリンで開催されていたシン・フェインの年次党大会(Ard Fheis)をしめくくる党首スピーチで、ジェリー・アダムズは1983年に党首に選ばれてからこれまでの34年間を振り返り、そしてこう述べた。
We have also recast Sinn Féin into an effective all-Ireland republican party, with clear policy and political objectives, and the means to achieve them through democratic and peaceful forms of struggle where none existed before.

Republicanism has never been stronger. This is our time. We will grow even stronger in the future. But leadership means knowing when it is time for change. That time is now.

I will not be standing for the Dáil in the next election.

Neither will my friend and comrade Martin Ferris. I want to thank Martin, Marie and their clann for years of service to the Republic.

This is also my last Ard Fheis as Uachtarán Shinn Féin*.

I will ask the incoming Ard Chomhairle to agree a date in 2018 for a special Ard Fheis to elect our next Uachtarán.

http://www.sinnfein.ie/contents/47265
*Uachtarán Shinn Féin = 「シン・フェインのリーダー(党首)」の意味


※テキストは↑の党のサイトにあるが、アダムズのスピーチは音声で聞きたいという方には党が配信したビデオがFBにある。YouTubeのほうには現時点では、細かく区切られていない2時間ほどのビデオがアップされている。アダムズのスピーチの部分を頭出ししたのが下記。



1983年といえば日本は中曽根内閣(第一次)だ。今、世界的に大注目のジンバブエのロバート・ムガベが大統領になった(というか自身を大統領にした)のが1987年。アダムズはその前から、シン・フェインのトップをやってきたわけだ。冷静に考えれば気が遠くなるようなことだが、あまりにも「シン・フェインといえばこの人」という存在になりすぎているし、正直、シン・フェインを率いるのがジェリー・アダムズでなくなるなどということは想像の範囲外だという人もいるかもしれない。しかし時間は流れるわけで、現在69歳のアダムズは今年を最後に、党代表の座を退き、この何年後かに予定されているアイルランド共和国議会(下院)の選挙にも立候補しない。なお、一緒に引退することが公表されたマーティン・フェリスはアダムズより4歳ほど若いが、非常に端的に言えば、北アイルランド紛争期の「IRAの大物」だ(詳細はリンク先、ウィキペディア参照)。

このことが――そして、今年3月にマーティン・マクギネスが亡くなったことが――意味するのは、「リパブリカン・ムーヴメントにおけるIRA (Provisional IRA) の時代の終わり」だ。アダムズは、本人とその取り巻きだけが認めていないのだが、IRAの最高幹部(のひとり)だった。アダムズとは、それぞれが結婚した相手よりも長い付き合いだった故マーティン・マクギネスについては今更何かを説明するまでもない。そして、2002年にアイルランド共和国で国会議員となったIRAの闘士、マーティン・フェリスの引退。北アイルランドでもこれから、現在政治家になっている「IRAの闘士たち」の引退が続くことだろう。

アダムズの引退の意味については、下記に貼り付けるガーディアンの記事(ヘンリー・マクドナルド)が詳しく、なおかつわかりやすい。アダムズは党首の座を退いても影響力は維持していくと見られており、それはアイルランド(特に北アイルランド)流に読み解くとすれば、1年後も He hasn't gone away, you know! ということになっているという意味だろう。

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2017年11月14日

北アイルランドの「夢」が終わった日

#DareToDream (Dare to dream) という標語を掲げてワールドカップ(ロシア大会)予選のプレーオフまで勝ち進んできたサッカー北アイルランド代表の「夢」が終わった。

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FIFA(フランス系)と、FA(イングランド)および「英国」を構成するイングランド以外の3つのネイションのサッカー協会との間にある確執というか溝というかそういうものについての《物語》ないし《神話》もあり、北アイルランド代表がプレーオフで当たった相手が、FIFAの本部が置かれているスイス(ブラッター前会長もインファンティーノ現会長もスイス人……後者はイタリアとの二重国籍)だという時点である程度はシニカルな見方がされていたのかもしれないが、私が見ている範囲では、少なくともファーストレッグの試合が終わるまでは、そういうのには気づかなかった。Twitter上で見る北アイルランドのサポさんたちは、いつものごとく「わぁい(お歌歌ってぴょんこぴょんこ)」な感じで明るく楽しくしていた。「ポジティヴなヴァイブを送ります」ってやつだ。

しかし11月9日にベルファストで行われたファーストレッグの試合以降は、空気感が固くなったように感じられた。主審(ちなみにルーマニア人)の意味のわからない判定によってスイスにPKが与えられ、このPKが決勝点となってホームの北アイルランドは0-1で負けを喫したのだ。

結局、このPKによって得たスイスのアウェイ・ゴールが、プレイオフ全体の結果を決めた。12日にスイスのバーゼルで行われたセカンドレッグの試合で、北アイルランドは得点を挙げることができず、試合は0-0のドローで終了。結果、スイスがワールドカップ本大会出場権を手にすることとなった。

この日は英国圏では戦没者追悼の日曜日(リメンブランス・サンデー)で、追悼のシンボルである(というより、ここ2年ほどの間に明確に「愛国心のシンボル」となり「掲げない奴は愛国心がない」という踏み絵のような存在になってきているが)赤いポピーの花輪をささげる儀式が、北アイルランドのサポさんたちが試合のために赴いたバーゼルでも行われていた(映像の最後に注目。これがリハーサルを重ねて行われている儀式ではないことがわかるだろう)。

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2017年11月08日

【「140字」時代の終わり】Twitterの文字数が増えた。

英語圏でTwitterが報道機関の人々の関心を本格的に引いたのは、2009年のイランの動乱のときだった。以来、ユーザーの数も幅も増やしつつ、Twitterはいろいろと機能を追加してきた。2009年夏はRetweetも正式な機能としては備わっていなくて(いわゆる「公式RT」ができるようになる前)、イランの動乱に関する「拡散希望 (plz RT)」のツイートは、手動で全文コピーして、"RT @username:" を冒頭に付け加えて送信していた。URLの自動短縮も備わっておらず、URLの文字数がすべてTwitterの投稿可能な140字にカウントされてしまっていたので、URLを添えて何かを書くということはあまり現実的ではなく、そうしたい人は別個URL短縮サービスを使ってコピペして投稿していた(そのURL短縮機能を内蔵していたのが、現在ではTwitter社に買収されたスタンドアローンのソフトウェア、Tweetdeckだった。Tweetdeckが突出してユーザー数が多かったのは、そういったユーザビリティに関する部分での補助的機能が充実していたからだった)。

それが本当に遠い昔のことのように感じられるようになった。

 ツイッターは11月8日、Twitterのツイートの制限文字数を拡大すると発表しました。

 同社は9月27日から、1つのツイートの制限文字数を、現在の140文字から280文字に拡大するテストを開始していました……。テストは利用者の中から5%のユーザーを対象に、およそ4週間から6週間かけて実施されました。

 テストの結果、「Twitterのスピードとシンプルさを保ちながら、より表現できるようにすること」が達成されたため、制限文字数の拡大に踏み切ったとのこと。

 なお、日本語、中国語、韓国語は引き続き制限文字数が140文字のままです。……

--- Twitter文字数拡大へ 日本は対象外
http://ascii.jp/elem/000/001/583/1583033/


このニュースを見たとき、私は「英語と日本語が混在しているときはどうなるんだろう」と思った。私のツイートの大半は、英語圏の報道機関のサイトのTweet thisボタンを使って記事見出しとURLを取得し、文字数に余裕がある範囲で日本語のメモを書き添えるというスタイルだ。なので、140字のままだと今回の変更の恩恵は全く受けられないということになるのだが、もし280字にしてくれているのならとても嬉しい。英語の見出しで文字数を食いすぎてしまって日本語ではほとんど何も書けないということが頻発しているのだ。

というわけで、8日の昼間に使ってみながらキャプチャでメモを取っていた。昼間は投稿している時間がなかったものを今(同日23時過ぎ)、アップしているのが本エントリである。

今回の変更に伴い、Twitterのウェブ版では投稿画面での文字数確認方法が変わった。まず、これまで入力欄の右下、Tweetボタンの隣に表示されていた文字数が消えている。

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まさか何の指標もなくえぐるように打つべし、打つべしということになるのだろうかと一抹の不安を覚えつつ適当な文字列を入力していくと、入力欄の右隅(これまで絵文字のアイコンが表示されていたところ……絵文字は右の上の角に引っ越した)に円形の文字数インディケーターが表示されている。

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このインディケーターが、文字の入力にともなって変化していく。

twittermojisuu3-min.png



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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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