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2008年03月30日

【メモ】29日、バスラの戦闘に英軍が参加。

以下、メモ。あとで書き足します。この数日間の情勢もあわせて。

バスラの戦闘に英軍が参加しました。イラク軍からの要請に応じて、民兵側の迫撃砲の発射地点に砲撃を行なったとのこと。BBCの第一報:

British Army joins Basra fighting
Last Updated: Saturday, 29 March 2008, 16:00 GMT ※日本時間30日午前1時
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/7320696.stm

The British Army have fired artillery shells at a mortar position in support of Iraqi forces in southern Iraq.

The British Army spokesman in Basra, Major Tom Holloway, said the artillery barrage was in response to a request from Iraqi ground forces. ...


これまで行なっていた空からの援護は偵察で、攻撃は今回が初めてだそうです。

別のBBC記事には、イラク全土で今回の作戦での死者は少なくとも200人とあります。本当に最悪です。

以上、書きかけ。
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2008年03月28日

ヒースロー空港、新ターミナルがオープン。しかし……

If the sun refused to shine, I don't mind, I don't mind. If the mountains fell in the sea, let it be, it ain't me. という歌詞の「もし6が9ならば」という題名の曲を聞いたりしとるわけですが、もし3月27日が4月1日であったならば、わたしゃ確実に例のアレだと思っていただろう、という仮定法全開なBBC記事:

Technical glitches hit T5 opening
Last Updated: Thursday, 27 March 2008, 16:55 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7314816.stm
Cancelled flights, baggage delays and a temporary suspension in check-in have blighted the opening day of Heathrow's new £4.3bn Terminal 5.

……「ああ、またか」感のあふれる記事の書き出しの10語(数えるのがめんどうだという方のために、Cancelled から check-in までです)を見ただけでこみ上げてくるこの笑いをどうしてくれよう。

ターミナル5のオープンを4月1日にしなかったのは、4月1日にこんなことになっていたら誰も本当だと信じなかったからに違いない、と確信しています、私は。

何があったのかというと、つまり、「£4.3bn という巨額の費用をかけて新たにオープンしたヒースロー空港のターミナル5では、初日からいきなりキャンセル便続発、また乗客の荷物の遅れ、チェックインカウンターの一時閉鎖などの問題が続出しました」という話です。

(いやぁ、英国はこうでなくちゃ、と思った不謹慎なあなた、その点では私と同類です。)

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ロンドンの基本情報 旅行 拙著アップデート ロンドン 英国
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2008年03月26日

【メモ】イラク全土でシーア派武装組織に対する掃討作戦・武力衝突

昨日の「バスラでの対武装組織掃討作戦」のメモの続き。事態が拡大しているので新規エントリとする。(なお、このエントリも前のと同じく「メモ」的な意味で随時更新するので、自分がうっかりコメント欄に書き込んであとからどこに何を書いたかわからなくならないよう、コメント欄はクローズしておきます。)

まず、現時点のBBC最新記事(news.bbc.co.ukのトップ記事でもある):
Unrest spreads around Shia Iraq
Last Updated: Wednesday, 26 March 2008, 03:40 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7313894.stm

つまり、事態(バスラの作戦名はCharge of the Knightsというらしい)はイラク全土のシーア派地域に拡大した、という記事で、バスラ以外に戦闘・武力衝突が起きているのはバグダードのサドル・シティなど。クット、サマワ(あのサマワです)、ナシリヤ、ヒッラ、ディワニヤでは外出禁止令が発令されている。現時点での死者数は少なくとも30人。(ということは、dozensで数えるくらいに死者が出ていると考えるのが妥当だろう。)

バスラ上空は「連合軍(coalition)」(まだこの用語が使われているんだよな。英軍と書けばいいのに)のジェット機が旋回、戦闘が激しい地域へのジャーナリストの立ち入りは治安当局によって止められており(→遠くで銃声がものすごい勢いで響いていたり、目の前でメフディ軍の人が物騒なことをしている様子をとらえた映像がBBC World News@YouTubeにあります。たぶんBBC News記事のWatch Videoのところにも同じ映像がある。映像はたぶんロイターのもの)、BBC特派員は火曜日の日没の時点ではどちらが優勢ということははっきりわからないと伝えている。

イラク軍スポークスマンはAPの取材に対し、バスラ市の中心部でメフディ軍からの激しい抵抗にあったと述べている。

バグダードではグリーンゾーンにロケット砲が打ち込まれ(今のところ死傷者なし)、米軍とイラク軍はサドル・シティを封鎖。サドル・シティの中では激戦。

ワシントンでは例の「キューバ危機がわかんなくってちょっとパニクっちゃった」的美人広報官が、「今回の作戦はイラクによるもの(Iraqi-led and Iraqi-initiated)」と強調。ということは、記者から「アメリカ/『連合国』が動いたのではないか」という質問があったということでしょう。

BBCアナリストによると、サドル派は今回の「首相じきじきに監督しているイラク政府の作戦」について、10月の地方選挙前にサドル派を弱体化させておく目的で行なわれているものだと考えており、アナリストはそれについて「マリキ首相は非常に危険性の高い戦略に乗り出した」とコメントしている。作戦が成功するとの見込みはまるで立っていない。サドル・ムーヴメントは、特に若くて貧しい人々の間で広範な支持を集めており、バスラなど南部のシーア派地域ではすっかり定着している。そして、サドル派の停戦が破棄されることになれば、イラク政府と米国政府の主張(イラクは曲がり角を過ぎ、内戦から政治的和解へと進みつつある、というもの)が危うくなる。

――というのが、現時点(日本時間26日午後4時ごろ)でBBCが伝えている最新の情勢。

以下はBBC以外のメディアから。(随時更新)

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2008年03月25日

【メモ】バスラでイラク治安当局対メフディ軍の戦闘

まだ第一報の段階でよくわからないのだが、BBCとAFPの記事の情報源と雰囲気(内容というより)がちょっと違っていて、ブックマークしておくだけでは後から意味不明になりそうなため、メモとしてこちらにざっと書いておく。

以下、ムクタダ・サドルの民兵組織については、基本的に「メフディ軍」と表記する(「マフディ軍」との表記もある。英語ではMehdiとMahdiの2通りの表記がある)。

BBC:
Fierce clashes break out in Basra
Last Updated: Tuesday, 25 March 2008, 07:33 GMT ※多分まだこれからどんどん更新される。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7312078.stm

AFP:
Fierce fighting erupts in Iraq's Basra city
1 hour ago ※上のBBC記事とほぼ同時刻に出ている。(Google Newsで確認)
http://afp.google.com/article/ALeqM5gC8ijfQL67ZnXJbpz_bz15QZBu3w

要点としては、バスラ(前日にマリキ首相が訪れたばかり)でイラク治安当局とメフディ軍の間で戦闘となった。AFPによると現地時間午前5時(日本との時差はたしか6時間だから、日本では午前11時か?)に戦闘が開始された。負傷者が病院に搬送されているが、死者は報告されていない。

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2008年03月24日

【珍ニュース】問題はそれなのだろうか。

土曜日、北アイルランドで行なわれた Ballymena United 対 Lisburn Distillery の試合で、観客席から羊の脚(a lamb's leg)がピッチに投げ込まれ、動物愛護団体(an animal welfare charity)が「動物のウェルフェアに対する一般的敬意の欠如を示すもの "demonstrated general disregard for animal welfare"」として批判している。

Lamb leg thrown at football match
By Johnny Caldwell
BBC News
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7311282.stm

えと、確かに、殺されて解体された挙句、最終的には、ちょいと荒れたサッカーの試合で観客席からピッチに投げ込まれるという目に遭わされた羊さんにはお気の毒なことだと思います。成仏していただきたい(宗教違うけど)。合掌。

なお、批判をしているのはUSPCA (the Ulster Society Prevention of Cruelty to Animals)で、1827年設立(世界で二番目に古い動物愛護団体。一番古いのは英国のRSPCA: the Royal Society ...)。

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2008年03月23日

「サダム・フセインの極悪非道な犯罪行為」から20年目、メディアは静かだった。

言い訳にも何もならないのだが、今週(16日からの週)はジョナサン・パウエルの「NI和平の舞台裏」の本についての記事の山とグッドフライデー合意10周年関連の記事の山で、もう、どこもかしこも、坂口安吾の部屋に積まれている書籍状態だった。(合意は、日付的には1998年4月10日なのだが、それが「イースター」だったので、BBCなどでは2008年のイースター、つまり今週末と4月10日とに分けて特集を組むらしい。)それに加えて、イラク戦争開戦から5年(3月20日)、チベット、アントニー・ミンゲラの急死、それから16日はセント・パトリックス・デイだったのでその関係の話、それとかなりどうでもいいんだけどヒラリー・クリントンがNI和平に果たした役割についてなどなど、読むべきものの量がハンパじゃなく、どれを読んでもどっと疲れる、といった具合。

というわけですぐにはニュースサイトを見て回ることもできなかったのだが、2008年3月16日は、「ハラブジャ事件」からちょうど20年という日だった。
http://en.wikipedia.org/wiki/Halabja_poison_gas_attack

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2008年03月22日

ジョナサン・パウエルの真相暴露週間まとめエントリ

※このエントリは「22日」の日付にしてありますが、18日から継続的に更新するものです。25日に記事更新を完了しました。

「北アイルランド和平」において中心的役割を果たしたブレアの側近、ジョナサン・パウエルが、グッドフライデー合意10周年を前に「北アイルランド和平」を総括し解説する内容の本を出すとのことで、3月17日からガーディアンで連載企画が行なわれている。
http://nofrills.seesaa.net/article/89880794.html

その内容については、さすがにとてもじゃないがすぐには消化できそうにないので、とりあえず、連載記事のURLだけを淡々と貼り付けていくことにした。(はてブでやってもいいのだが、埋もれてしまうし流れてしまうので。)というか、記事が多すぎてどれを読んだらいいのか、どれを読み終わったのか、自分でもわけがわからない。(こういうときは紙のほうがいい。)

■25日追記:
amazon.co.jpのカタログに入りました。4000円か……amazon.co.ukだと£12でP&Pが2.99+4.99だからだいたい£20、どんぶり勘定で£1=200円として、co.ukで注文するよりはco.jpで注文したほうが若干安い。
Great Hatred, Little RoomGreat Hatred, Little Room
Jonathan Powell


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2008年03月21日

ジョン・マケインのご先祖はロバート・ザ・ブルース?

米国にとっての英国とは、とかく都合のよい存在なのだろう。米国が国際社会で孤立しそうなときには一生懸命にバックアップしてくれるとかいった面とは別に、大統領選挙という「民主主義の一大イベント」(おっと失礼)では「候補者のオーセンティシティ」を証明するための装置として有効に利用できる。ヒラリー・クリントンの「もしもあたくしがいなかったら北アイルランド和平は」的な域に限りなく近づいてしまった限りなく嘘に近い「事実」の主張もそうだが、ジョン・マケインのはある意味もっとすごい。

何でも、マケインの主張によると、マケインのご先祖はロバート・ザ・ブルースなのだそうだ。

しかしガーディアンが専門家にねちねちとツッコミを調査を依頼した結果、「マケインのご先祖はロバート王」説は、「すばらしいフィクション」、「デタラメ」との判定となった。

McCain's links to Scottish king shot down by experts
http://www.guardian.co.uk/world/2008/mar/20/johnmccain.uselections2008

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米国 スコットランド
posted by nofrills at 09:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk

あれから10年目のグッドフライデー

今年はイースターが異様に早く実は聖パトリックス・デイも前倒しになっていたのだそうだが、今日は聖金曜日、つまりグッドフライデーである。ということは、今日が1998年のグッドフライデー合意から10年、ともいえる。(実際には1998年4月10日に署名されているので、まだ少し日がある。)

今日が聖金曜日だから、昨日は聖木曜日(洗足木曜日)だった。で、「和平合意」から10年の今年、英国の国家元首、すなわちイングランド国教会の長は初めてアイルランド島で――北アイルランドで――聖木曜日を迎えた。

Historic first for Maundy service
Last Updated: Thursday, 20 March 2008, 12:38 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7305675.stm
The Queen has broken with centuries of tradition by attending the first Maundy Thursday service to be held outside England and Wales.

It was held in St Patrick's Church of Ireland Cathedral in Armagh, Ireland's ecclesiastical capital.

The leaders of the four main churches on the island attended the traditional alms-giving ceremony.

It marked the final day of a three-day visit by the Queen accompanied by the Duke of Edinburgh to Northern Ireland.


というわけで、イースター前の一週間を英国王夫妻はアイルランド島で過ごされたのであるが、「そっち系」のニュースは何もなかった。29年前の夏には王族が爆殺されたというのに、まったくすごい変わりようである。「だからNI和平は世界にとってプロトタイプになる」というのが英国の主張なのだが。

【訃報】アマ・スナミさん(車椅子に乗せられてガーナに強制送還された癌患者)

今年1月9日、カーディフの病院から空港に連行され、ガーナに強制送還された癌患者のガーナ人女性、アマ・スナミさん(Ama Sunami)が、3月19日、ガーナのアクラの病院で亡くなった。39歳だった。

スマニさんを支援する活動を行なってきた英国の友人たちが、スマニさんを治療してくれる英国人と南アフリカ人の医師が見つかったと伝えた直後の死だった。友人のひとりのジャネット・シモンズさんは、「今日の午前中にそう伝えたのですが、午後に彼女は諦めてしまいました」とBBCに語っている。医師が見つかったから病気が治るかもしれないという希望も、彼女の命を救うことはできなかった。

Removed Ghanaian dies of cancer
Last Updated: Thursday, 20 March 2008, 00:52 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/wales/7305963.stm

彼女が車椅子に乗せられて入管職員に連行されてゆく様子は、病院にいたBBC記者によって撮影され、YouTubeにあるBBC World Newsのチャンネルでも配信された。
http://www.youtube.com/watch?v=5B6Nb2jxfsY

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訃報 イミグレ
posted by nofrills at 07:01 | Comment(1) | TrackBack(0) | todays news from uk

2008年03月20日

Bloody Sunday事件をハイジャックしたIRA

ジョナサン・パウエル本の大宣伝週間@ガーディアンの19日付記事を見て、頭から血が引くほどの苛立ち。ひとつはメディアに対して。もうひとつはシン・フェインに対して、というかIRAに対して。

McGuinness: there was no need for Bloody Sunday inquiry
http://www.guardian.co.uk/politics/2008/mar/19/northernireland.northernireland3

まず記事の書き方に苛立ち。冒頭のパラグラフ:
The most expensive judicial inquiry in British history - to establish why paratroopers shot dead 13 unarmed protesters in Derry on Bloody Sunday in 1972 - is privately regarded by Sinn Féin as an unnecessary concession by the British government, according to Tony Blair's former chief of staff.


ブラッディ・サンデーのインクワイアリ(サヴィル・インクワイアリ)のこととなると、すぐに「巨額の費用を要している」という話ばかりだ。だから何なのだ。30年近くも放置していたのは誰だ。インクワイアリの最終報告書までこんなに手間取っている(したがってその分の費用もかさんでいる)のは何が根本的な原因なんだ。証言者の保護やらヴィデオリンクやら、通常のインクワイアリよりずっとカネのかかることになってしまったのは、何が原因なんだ。

で、「シン・フェインがそれを必要ないと考えていた」ということと、「史上空前の費用を要したインクワイアリ」を並べて書くことの意味は何なのだ。

そして、マーティン・マクギネス? 彼が何かをどのように考えていたからって、何なのだ。

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2008年03月17日

円高ドル安ポンド安

昨年の今ごろは「ポンドが高いぞオラ」という話を書いていた気がするが(£1が250円くらいで)、最近、£1=200円に近づいてきていた。先週後半のズルズルのドル安のときは、£1=204円とかそんな感じだった(→このコンバーターで日付を変えれば過去のレートも確認できます)。

で、今日、1ドルが96円台とかいうものすごいことになってきているのでちょいと見てみたら、£1=190円台ですがな……。
http://fx.yahoo.co.jp/
rate17march2008.png
※キャプチャ画像は17日12:02(日本時間)のもの。

確かに英国での影響も半端ではないみたいです(さっきヘッドラインで「シティで10000人が失職」というようなものを見ました。あった、これだ。)。でも「£1=190円台」を「標準的な相場」として長期的な予算を組むのは危険すぎると思います。留学等ご検討の方はご注意ください。
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物価 拙著アップデート
posted by nofrills at 12:14 | Comment(4) | TrackBack(0) | todays news from uk

「壁」で分断されたバグダードから、イラク人ジャーナリストが伝えること


One of my favourites was the Mutanabi book market. The cafes and teahouses lining the old street had became a hangout for journalists, poets and artists, and with them had come the book market. It was here that I used to buy my illegal photocopies of Marx's Communist Manifesto - in Arabic - and Orwell's 1984.

Last week, I went back to Mutanabi. To reach it I travelled through bullet-pocked Bab al-Mu'adham, past countless checkpoints: Shia police commandos, some carrying newly US-supplied M-16 guns, hunkering behind sandbags, Sunni militiamen in khaki trousers, T-shirts and trainers.

Mutanabi street itself looks like a scene from a second world war movie, a couple of gutted buildings, heaps of garbage in the muddy road. Before the war, booksellers spilled into the road and you had to push and shove to walk down the street; now there were only half a dozen of them.

The street was targeted by a car bomb, killing dozens, a few months ago. A week later the prime minister, Nouri al-Maliki, vowed that he would rebuild the street. When I went there, a lone small concrete mixer had been left in the middle of the road as if to indicate that his excellency's words were taken seriously.

http://www.guardian.co.uk/world/2008/mar/17/iraq1


北アイルランド和平についての総括的な報道がガーディアンで始まっているので、リンク紹介くらいしかできないのですが、バグダードから、「G」ことGhaithのレポートが入っています。彼をレポーターとして制作された開戦5周年のテレビ番組の抜粋映像つき。
http://www.guardian.co.uk/world/2008/mar/17/iraq1

「G」はサラーム・パックスが「バグダード・ブロガー」として世界的に注目されたときに数ヶ月間ブログを書いていたサラーム・パックスの友人のひとりで、その後ジャーナリストとして活動し、2004年には米軍の攻撃で負傷したりしているけれど、まあとにかくこの人はどこにでも行くから(2004年のナジャフとかカルバラとか、ファルージャとか、2006年以降の極度に不安定化したバスラとか)、彼が元気でいてくれることがわかることは、ブログ時代からの読者としては嬉しいのですが、彼の伝えることは胸に突き刺さるようなものばかりです。

映像は、「バグダードの今」を映しています。バグダードといえば爆弾とか流血の光景ばかりがテレビ画面に出てくるので、この映像を見て「何だ、意外と平和じゃん」と思えるかもしれない。でもそこにあるのは、「壁」です。「壁」で分断された都市です。

バグダードの人であるGhaithは、この都市をどう見ているのだろう。映像の中の彼は「まさに仕事中」で、彼の心情はうかがい知ることは私にはできません。でも同じURLで読める記事には、それがはっきりと書かれています。

【続きを読む】

ブレア側近、ジョナサン・パウエルがあんなことやこんなことを語る週間、始まる

先週末に予告されていたのだが、ガーディアンで今週、ジョナサン・パウエルの本の紹介の特集が組まれる。パウエルは、ブレアの側近として北アイルランド和平において中心的役割を果たした人物で、先週末ガーディアンに「アルカイダやタリバンと対話を」という主旨の発言が掲載されたのだが、その根拠が「北アイルランド和平」だった。
http://www.guardian.co.uk/uk/2008/mar/15/uksecurity.alqaida

guar17march2008.pngで、先ほどガーディアンのサイトをロードしてみたらそれが始まっている。パウエルの書いた文章(本からの抜粋)もあるのだが、その前に、ガーディアン記者が要旨をまとめた記事、Revealed: Blair's offer to meet masked IRA leadersを見てみた。結論からいえば、これだけで涙目。記事タイトルになっている「ブレアはIRAのアーミー・カウンシルと会いたがっていた」というのは単に「やっぱり」なのだけど、何ですかこの、"Blair redrafted an IRA statement at Chequers in the presence of Adams in 2003 and Powell regularly drafted Sinn Féin statements." ってのは。IRAのステートメントが、つまり "P O'Neil" 署名のステートメントが、ブレアの手が加えられたもので、シン・フェインのステートメントがパウエルの手によるもの? それと、"Adams and McGuinness told Powell and Blair on several occasions that the IRA needed to hold on to its arms because they were under threat from the dissident Real IRA." というのは、えっと、今も基本的には状況は変わっていない(あるいはRIRAがもっと拡大している)ので、「すべて made by the British government to secure the British rule in Ireland だったんだよ!」なんてことになれば、あの……。

アダムズの文章を読み直さなければならん。

An Irish EyeAn Irish Eye
Gerry Adams


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ブレア 労働党政権 北アイルランド

ドニゴールでBBCのジャーナリスト(複数)が逮捕、パラミリタリー活動の捜査で→釈放

[UPDATE] ジャーナリストのみなさんは即時釈放されました。そのほかいろいろ、コメント欄参照。

何だよこのニュースは。NI関連でもここまで「何だよ」と思うニュースは珍しい。

アイルランド共和国に属するドニゴール(アイルランド島の北端、というか北アイルランドのすぐ西でIRA関連でまあいろいろと)で行なわれているアイルランド共和国警察のパラミリタリー活動捜査で、11人が逮捕され、その中にBBCのジャーナリストが複数いる、との報道。

BBC staff arrests in police probe
Last Updated: Sunday, 16 March 2008, 16:20 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7299303.stm

で、このBBC記事には「11人」中の何人がBBCジャーナリストなのかが書かれていないのだが(むろん、逮捕された人たちの名前もない)、journalistが複数形であるから、2人以上11人未満だ。

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非主流派リパブリカン BBC アイルランド 北アイルランド

2008年03月16日

イランは「人権侵害」を行なう国家と位置付けられ、中国はそうではないと米国は言う。そして英国はNIをプロトタイプにするつもりだ。

以下、基本的に書きなぐり。あまりに頭に来ているので論理的に不整合なところとかもあるかもしれないけど、もういい、下書きのまま出します。




幻聴だろうが、黒い笑いを求める声が聞こえるので(笑)、不謹慎にもひとつ。

http://mainichi.jp/select/world/news/20080312dde007030065000c.html
米人権報告書:「人権侵害国」中国を外す

 【ワシントン坂東賢治】米国務省は11日、世界190カ国余の人権状況をまとめた07年版の人権報告書を公表した。独裁政権下で組織的な人権侵害が行われている国として北朝鮮やミャンマー、イラン、シリア、ジンバブエ、キューバ、ベラルーシ、エリトリア、スーダン、ウズベキスタンの10カ国が列挙されたが、昨年まで含まれていた中国はこのリストから外された。
 ……ただ、「中国の全体的な人権記録は依然劣悪だ」と指摘し、宗教や言論の自由の弾圧、インターネット規制の強化を指摘した。
 ……

毎日新聞 2008年3月12日 東京夕刊


もういっちょ。4年前、2004年3月24日の当ブログ@旧URLから。
これは笑うしか反応できない。

【投稿時から】2年近く前の記事なんですけどね,
UK angry at US rights criticism
Saturday May 18, 2002
http://www.guardian.co.uk/humanrights/story/0,7369,717785,00.html

UKがUSのhuman rights reportに抗議した,という記事なんです。

02年のUSのhuman rights reportでは,UKは「人権をあまり尊重していない」とされてたようなんです。

あーなるほどねー,ジョージ・オーウェルの予言的中の監視国家になってるしねー。

とか思ったらそうじゃなくて。

なんか,USのレポートに書いてあったのが,1970年代の状況だったらしいんですね。それを根拠に「人権をあまり尊重していない」と断言した,と。

……おいおい。

しかも笑って(はいけないのだけどついつい笑って)しまうのが,「北アイルランドでは警官が横暴だったりしてるそうじゃないか。人権が尊重されてない!」というような流れになってたということで。


アメリカ合衆国は、北アイルランドの人びと(主にナショナリスト)の人権のためのキャンペーンは、草の根レベルでも議会でも盛んだった。だから英国に対して「人びとの人権を守れ」という方向で報告書を書く、ということにもなったのだろう。(まあ、最もスゴいのは、30年前のものをそのまま出してしまうというアホっぷりなのだが。1994年の停戦はアメリカ合衆国が深く関わったうえで達成されたということも覚えてないらしい。)

で、今回、2008年人権報告書の「人権侵害国家」から「中国」が消えた背景には、毎日新聞の記事によると、「オリンピックを前にことを複雑にしたくない」とかいうことがあるらしい。今ここでオリンピックに何かあればいろいろ大変なことになるだろうしね(特に経済的に)。それと、もちろん北朝鮮に対するあれこれで、中国を頼らざるを得ない、ということもある。

それがあるから、すべてがばかばかしい。

【続きを読む】
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2008年03月14日

イラン人19歳男性について、一応の朗報

40歳女性の件の展開を見せられた直後では手放しで喜ぶことはできないが、一応、朗報。19歳イラン人男性の難民申請について、英内務大臣が「再考する」と述べました。日本時間14日午前2時過ぎのニュース。

Gay Iranian deportation reviewed
Last Updated: Thursday, 13 March 2008, 17:12 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7294908.stm

つまり、彼がオランダから英国に身柄を戻されてすぐさまイランに送還される、という危険性は、なくなりました。最悪の場合、オランダからの便が英国に到着して、そのままテヘラン行きに、という可能性も考えられただけに、これはひとまずは「よいニュース」だと私は思います。ご本人はハンストもしているとのことで、精神的にも身体的にも疲労困憊していると思われ、何もしていない自分が「ほっとした」などというのは極めて不適切なのですが、私は感情としては、いくらかはほっとしました。

あとで書き足します。書き足しました@15日朝。「続きを読む」でどうぞ。

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難民申請却下事例 イミグレ 英国
posted by nofrills at 02:39 | Comment(0) | TrackBack(1) | todays news from uk

2008年03月13日

英国政府、英軍のために働いたイラク人の難民認定を拒否、イラクへ送還へ

イラン人のケースでのニュースが出ている時期に紛らわしいかもしれないが、「イラン」ではなく「イラク」のほうでも英国での難民認定をめぐる動きが報じられた。ガーディアンのスクープ。(ガーディアンはイラン人について沈黙していると思ったら、こっちで動いていたらしい、と好意的に解釈しておこう。)

Iraqi asylum seekers given deadline to go home or face destitution in UK
Alan Travis, home affairs editor
Thursday March 13 2008
http://www.guardian.co.uk/politics/2008/mar/13/immigrationpolicy.immigration

英国で「イラク人の難民申請者」が Iraqi asylum seekers と集合名詞的な扱いをされているのには、誰もが納得できる理由がある。通訳者など南部の英軍のために働いていた人たちが(いわゆる collaborators 「内通者」、「情報屋」などではなく!)、バスラが宗教右翼のゲリラ勢力が支配するところとなり、殺害というか暗殺というか「処刑」の対象となっているため、英国に庇護を求めている。

言語が異なるところで仕事をしている、という点で自分とちょっとは重なるような人たちが、その仕事ゆえに生命を脅かされるというこの状況は、自分にとって見るのもつらいことだったし、今でもつらい。特にイラク人が英語で書いたブログなどを読み、日本語にしてきた自分にとっては、彼ら「英語を使えるイラク人」の「英語力」の高さが「衝撃的」といってもいいくらいで――イラクは、1990年代以降の経済制裁のために移動の自由も設備も日本ほどではなかったであろうというのに、彼らときたら、私よりずっと若く、私よりずっと立派な英文を書くのだ――、ダメだ、本気で泣けてきた。くやしいよ。バベルの塔のあの土地で。

で、「イラン人の同性愛者はイランでdiscreetにしてれば大丈夫。なぜならイランで同性愛者が組織的迫害は受けているという事実は認められていないから」という言説と重なるような言説が――「英軍のために働いたイラク人はイラクに戻っても大丈夫。なぜならイラクはもう安全だから」という言説がここにもあり、それは「サマワは戦闘地域かどうか」という日本でのあの議論とも重なって、自分の頭のなかでぐるぐるぐるぐると回り始めるのだ。

「事実」とは何なのか。それが「認められる」ために、何が必要なのか。人間の血では不足なのか。

イアン・ペイズリーとマーティン・マクギネスが肩を並べてにこにこ笑って「北アイルランドは安全です」とアピールしているのには、強烈な違和感を覚えつつもいくばくかの微笑ましさを感じる(それでも、あの笑顔の裏に隠蔽されている汚い事実を思うと胸がむかむかしてくるが)が、英国政府がstiff upper lipで「イラクは安全です」と言っているというのは、もはや笑うことすらもできない、最悪のジョークである。

閑話休題。

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2008年03月12日

イラン人19歳男性、英国へ送還へ(記事リンク集つき)

【注意】この件では何かする前に必ず、tag: 「難民申請却下事例」にて、最新の記事をご確認ください。3月15日朝の時点での最新記事は下記。
http://nofrills.seesaa.net/article/89499338.html




ここのところ立て続けに、「移民」や「入国管理」をめぐって、英国から、とても労働党政権だとは思えないようなニュースが伝えられている。昨日は、ロード・ゴールドスミスが5ヶ月間のレビューの後、「学校で国家元首への宣誓を」という提案をしたという正気の沙汰とは思えないニュースがあった(記事はガーディアンだが、スコットランドのことは少し触れられているものの、根本的には「英国の国家元首への宣誓」が問題であるはずの北アイルランドについては何も書かれていない)。EU外から英国に来ている人たちを対象とした「ポイント制度」も始まった。(これ、日本人にも影響は大きいんで何か書きたいとは思ってるのですが、なかなか。。。)

「宣誓」を主張しているロード・ゴールドスミスといえば、イラク戦争開戦時のアトニー・ジェネラルで、あの「開戦こそが正しい」論を法的に「正当化」した中心的な人物であり、トニー・ブレアの盟友であり、まあこうなってくると今の「労働党」は「労働党」ではなく「ニュー・レイバー」なのだ、というわかったようなわからないようなことを言ってみないと釈然としない。何つーか、ピストルズがNo Future For Youと歌ってから30年後にこうなってくるとは、というか。

難民申請を却下された2人のイラン人をめぐる問題は、英国のそういう流れの中で起きている。

この人たちの件で、今日の昼ごろ(日本時間)にUK Gay Newsに新たな記事が出ているのをGoogle News UKで見つけた。Google Newsには他にも多くの記事が出ている。(何か、顔写真出してる英国のメディアもあるんだよね。彼がイランに送り返されないという保証はおろか望みすらないときに、ちょっとそれどうなの、と思うのだけど。もはや「英国政府はメディアが書けば方針を変えるかもしれない」というのは幻想にすぎないということが、40歳女性の再申請却下の件で証明されているわけで。)



Gays in Iran: Lib Dems Attack Home Office While Peers Quiz Government
Mehdi turned away by the Netherlands
http://www.ukgaynews.org.uk/Archive/08/Mar/1201.htm

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LibDem 英国 イミグレ 難民申請却下事例
posted by nofrills at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(1) | todays news from uk

2008年03月11日

デイヴィッド・トリンブル (David Trimble)

週末にデイヴィッド・トリンブルが関係する記事が複数出ていた。グッドフライデー合意10周年の何かかと思ったが、そうではなく、北アイルランド政治に関する記事だった。北アイルランドの政治の文脈ではすでに第一線を退いているトリンブルが集中的に新聞記事の見出しに出ることは珍しいと思う。

トピックは2つ。ひとつはイアン・ペイズリーの辞意表明をめぐるもの。ベルファスト・テレグラフ:
Trimble puts the boot into Paisley
Saturday, March 08, 2008
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/article3497986.ece

もうひとつはヒラリー・クリントンが北アイルランド和平に果たした役割について。とりあえず、デイリー・テレグラフ:
Nobel winner: Hillary Clinton's 'silly' Irish peace claims
By Toby Harnden in Washington
Last Updated: 9:30am GMT 08/03/2008
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2008/03/08/wuspols108.xml

デイヴィッド・トリンブルは1944年生まれ。現在は英上院議員(一代貴族)だが、この間までUUP (Ulster Unionist Party) の党首で、2002年まではNI自治政府のファーストミニスターだった。出身は法律畑(バリスターの資格あり、クイーンズ大で商法・財産法の学部長だったこともある)。1974年のロイヤリスト武装組織が指示した(<事実上)ストライキでは法律顧問としてかかわった。政治との関わりは、1970年代に5年間だけ存在したthe Vanguard Progressive Unionist Party(これがまた、語順違いで同じ政党を表したりとややこしい)でのこと。つまり元々はアルスター・ヴァンガードで、ごりごりのユニオニスト、というかナショナリストとのパワー・シェアリングに反対、共和国との関係強化に反対、という立場だった。ただしその主義・主張はそのときどきによって多少変わり、VPUPがナショナリストのSDLPとのパワー・シェアリングをめぐって割れたときには、パワー・シェアリング支持の立場をとっている。

1978年にthe Vanguard Progressive Unionist Partyが解党してUUPに合流したことでUUP入りし、1990年の英下院補選で下院議員に。1995年、ポータダウンでのオレンジ・マーチの騒動のときにイアン・ペイズリー(DUP)と手に手を取ってマーチに参加し、その後、多くの人たちの予想を覆す形でUUPの党首に選ばれる。つまり、「対ナショナリスト強硬派」として支持されたのだろう。

1994年のIRAの停戦(と1996年の停戦破棄と97年の再停戦)で始まった「和平合意への道」の初期段階では、トリンブルは「合意に反対」の立場であったが、その後「和平」支持の立場で党内をまとめ、1998年のベルファスト合意(グッドフライデー合意:GFA)の成立に大きく貢献したとして同年のノーベル平和賞をSDLPのジョン・ヒュームとともに受賞した。

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北アイルランド
posted by nofrills at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | northern ireland/people
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