最近、病人を車椅子で送還してみたり、18歳以下なら送還しないとのルールを変えて子供でも送還するという方針を打ち出してみたりと、「シャーリア法の国に同性愛者を送還する」を超えるかもしれないことを華麗にやってのけている英国の内務省イミグレ局だが、まただ。
サッカーのイラク代表の5番であるナシャット・アクラム(Nashat Akram; 1984年生まれ)が、マンチェスター・シティに入る予定だったのに、イミグレでワークパーミット(以下「ワーパミ」)を拒否された。
「イラク代表の5番」というのは、もちろん、2007年のAFCアジアカップで優勝したときの5番だ。彼はアジアカップ決勝戦では最優秀選手にもなっている。AFCの2007年最優秀選手賞では第三位に選ばれた。2004年のオリンピック(あの情勢で予選を突破し、結果は4位)では主将をつとめている。それでも、「英国の4ネイションの各リーグでプレイするための基準を満たしているとは判断されない」んだってさ。
で、そのまま移籍期限日の1月31日になってしまった。
ワーパミ拒否を知ったときの私の最初の反応は、「(イングランドもスコットランドも北アイルランドもウェールズも揃って)ユーロ予選敗退しといてよく言うよな、まったく」とか「アジアなめんなよ」という極めて近視眼的、なおかつ感情的なものだったが、イミグレにはイミグレなりの「数値的基準」というものがある。イミグレのサイトに詳しく書いてあるので、少し見てみよう。
まず、ワーパミが必要とされるのはEU圏外のプレイヤーで、クラブがワーパミを申請したあとにイミグレで行なう審査においては、次のような基準がある。
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