リトビネンコ事件以来、ぎくしゃくしているなんてもんじゃない英国とロシアの関係だが(寒い国から冷戦時代のスパイが帰ってきた、って感じ)、昨年秋から欧州を巡回している「モスクワとサンクトペテルブルクにあるフランスとロシアの絵画展」の英国での開催が、一時、危ぶまれていた。
出展されている絵画のなかに、元々は個人蔵だったものが、ロシア革命(ソヴィエト樹立)のときに国家に召し上げられたものがある。それらについて、革命のときに西欧に亡命した親類縁者(子孫)が返還を要求する可能性があり、英国の法制度ではそういった返還要求を止められない、というのが、ロシア側が英国への貸し出しをいったん拒否した理由だった。英国は急いで法的整備を行ない、これによって展覧会開催が確約された。
とはいえ、ロシアにあるブリティッシュ・カウンシルのオフィスをめぐる騒動(ロシア側は税金面でのあれこれを根拠として閉鎖を命令、ブリカン側は強行してオープンし、ロシア当局は事務所責任者を逮捕した)なども続いており、いやーなムードはしていたから、「展覧会が始まりますわよ」っていうことで、各メディアでレビューや評論が掲載され、ようやく「これで一安心ですわね、ほほほ」とお茶を飲める、ってなもんだ。
From Russia: French and Russian Master Paintings 1870 - 1925
From Moscow and St Peterburg
http://www.royalacademy.org.uk/exhibitions/from-russia/
26 January - 18 April 2008
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