11月4日、北アイルランドの武装組織の活動を監視している
The Independent Monitoring Commission (IMC) の第22次報告書が出た。対象期間は主に2009年3月1日から8月31日。報告書はPDFで公開されており、下記URLで誰でもダウンロードできる。
http://www.independentmonitoringcommission.org/publications.cfm?id=72前回(第21次)が半年前、今年5月に出ているが(→過去記事、
IMCの第21次報告書 (the 21st Report)、「非主流派リパブリカン」という観点から)、この第21次での対象期間は2008年9月1日から2009年2月28日で、今年3月の英軍基地襲撃と警官射殺事件、そして3月以降の大規模なカーボムなどなどは、今回第22次報告書で初めて報告対象となる。左で「などなど」と書いたものには、リパブリカン側ではパニッシュメント・シューティングなどのパラミリタリー活動が含まれる。ロイヤリスト側ではコールレーンでの集団暴行事件(レンジャーズのサポの集団=プロテスタントが、カトリックの男性を集団で暴行し死なせた事件。後述)があり、またそれとは別に、UDAおよびUVFの武装解除への動きがこの期間に確認されている。また、IMCの監視対象からは外れているはずだが、Combat 18がベルファストで少し動いている(東欧からの出稼ぎ労働者への脅迫・追い出し、西ベルファストのアイリッシュ・ナショナリストの墓地でのヴァンダリズムなど)。
なお、Provisional IRA(いわゆる「IRA」)については、第19次報告書(2008年9月)で、機能停止の状態にある(実質的に武装組織としては死んでいる)ということが報告されている。つまり、いわゆる「IRA」はもう「終わった」組織で、ここ数回の報告書では、彼らが「終わっている」ことが報告され続けているだけだ。ただし、いわゆる「IRA」から分かれた強硬派の組織が活動を続けており、今年はこれが活発化している。IMC(や警察、マスコミなど)はこれら強硬派を「dissident republicans (非主流派リパブリカン) 」と呼び、Provisional IRAが終わったあと(2007年夏に宣言が出た)は「非主流派」にIMCとしての監視の力点を置いている。
さて、第22次報告書の内容だ。まず気づくのは、いつもよりボリュームが少し多いということ。表紙や目次、付録を除いて30ページ以上。量もだけど中身もアレで、ざっと目を通すにもけっこうしんどい。
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posted by nofrills at 21:00
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